2009年04月09日

「嬉しい」を共有する〔その1〕



ある本からの抜粋です。



☆節操を守る人とは?



日本の伝統芸能の世界では、各ジャンルの中に、いくつかの流派が出来ている。それぞれに特徴があって、その微妙な違いに何とも言えない味がある。その特徴が流派の癖であり、その為に魅力が増し、面白さが助長されているのだ。


舞踊に限らず伝統芸能の稽古事をするときは、一つの流派の、しかも一人の先生の下で勉強するのが鉄則である。例え最初に選んだ先生が良くないと思っても、一生を通じて習い続けていく姿勢でなくてはならない。その先生も、やっている以上は、どこかに優れた所がある筈だ。そこに焦点を当てて、深く学んでいくのである。深く入っていけばいく程、伝統の重さと厚さがわかって来る。


幅広くというのは、節操がない事にも通じる。欲張ったばかりに元も子もなくする結果にもなりかねない。これと決めたら一筋に続けてみる。ひたむきに学ぼうとする人に対しては、先生も目をかけて全力投球で応える。その結果、「出藍の誉れ」と言うことにでもなれば、その弟子は先生の誇りとなる。




※あれこれ浮気をせず、一つの事に集中して精進すれば、自ずと結果がついて来るのでしょうね。
  


Posted by makishing at 06:09Comments(8)