2009年05月25日

人を喜ばせる〔その2〕



ある本からの抜粋(要約)です。



☆「もてはやされたい」願望を満たせる人とは?





仲の悪い2人が居て、会うと相手に罵詈雑言を浴びせあう。第3者から見れば、あまりにも露骨だと思われる。


そんな時、一方が争うのを止めたらどうなるか。相手を悪く言うネガティブコミュニケーションさえも、相手が受け取らなければ成立しない。「仲が悪い」と言う限りは、少なくとも「仲」すなわち人間関係がある。しかし、無視されてしまえば、「仲」自体なくなる。相手の世界の中で、自分の存在は認められないと、言う事になる。


人間関係は、悪く言われたり敵対視されたりしているうちが花と言う事だ。人に無視され、自分の存在自体を否定される事が一番怖い。逆に言えば人間は、出来るだけ多くの人に出来るだけ多くの機会に認めてもらいたいのである。極端に言えば「もてはやされたい」のだ。人間はスポットライトを浴びたいと言う欲求があるのである。


この点を心得て、人との付き合いに活用してみる。すなわち、相手にスポットライトを当てる言動をするのである。例えば、集合場所で皆が集まるのを待っているような場合。先生格の人が現れたら、いち早く先生を認めて「先生、おはようございます」と言うのも、一つのスポットライトの当て方である。


しかし、「先生がいらした」と言う言い方をしたほうが、更に舞台効果は上がる。「主役登場」の場を演出した形になり、皆の目を集中させる事が出来るからである。


そのように言われた先生は、鷹揚に構え、皆に対して挨拶の言葉を発する筈だ。まさに、主役がスポットライトを浴びて皆に対すると言う構図が出来上がるのである。そして、先生の頭の中には、スポットライトを当ててくれた人の事も強く印象づけられる。こういう所から、可愛がられる要素が整ってくるのである。




※こういった事を、さりげなく演出出来る人が、おられますね。わざとらしさを出さずに、いかにスマートに出来るかが、コツなような気がします。
  


Posted by makishing at 04:03Comments(6)