2009年06月29日

〔次世代の起業家育成〕



ある新聞に『時代の証言者』と言う記事があり、イーモバイルと言う会社の会長で、千本倖生さんが対談に答えておられました。その中身の内容が興味をそそりましたので、要約してご紹介します。




《100円パソコンのヒットなどで、イー・モバイルは携帯電話市場の1.4%(3月末)の占有率を獲得した。データ通信市場に限れば新規加入分の9割以上を得たと見られる》




モバイル(携帯端末)分野の音声通話で勝負するつもりはありません。今後は高速データ通信が主戦場で、音声通話は付加価値に過ぎないのです。


こだわったのは、「定額制」です。ADSL(非対称デジタル加入者線)が爆発的に普及したのは、速度の速さに低料金が加わったからです。無期限に使っても安いと言う安心感が消費者の支持を得たのです。


LTE(ロング・ターム・エボリューション)と言う新たな通信規格への参入が始まります。NTTドコモなどが2010年にもサービスを開始すると見られますが、イー・モバイルも負けてはいません。


現行の規格では携帯端末の情報処理量は、秒当たり7.2メガビット程度ですが、LTEだと同100メガビットと一気に10倍以上になります。


今後はアイデア勝負になります。携帯端末で高画質の映画が楽しめたり、双方向の携帯端末会議なども出来るようになり、大容量なので快適さは、今と格段に違います。


株式市場低迷で、起業環境は良くありません。次世代の企業が生まれ、新しい技術や商品を提供し続けないと、どんな国でも力強い経済は続かず、社会も老化して活力を失っていきます。ベンチャーを温かく育てる環境が、どうしても必要だと感じています。


まだ、ベンチャーに過ぎないイー・モバイルが成長し、目標の株式上場を達成すれば、もう一度次世代の起業家の為に尽すつもりです。


チャレンジ精神のない「傍観者」には、決して得られない達成感や充実感を、若い人達に伝えたいのです。




※これからの未来を見据え、そして若いチャレンジャー(起業家)達に、闘う環境づくりを提供しようとする、千本倖生さんの情熱を感じました。最後のワンセンテンスが、最高の言葉です。
  


Posted by makishing at 06:15Comments(2)