2010年03月31日

“東芝の電球”新たな旅立ち




3月30日の読売新聞の全面広告からです。



「120年間、おつかれさまでした。そして、ありがとうございました。」



日本初の一般白熱電球は、東芝の創業者の一人、藤岡市助が1890年に実用化しました。

暗闇にまばゆく光る電球の明るさに、人々は「世界から夜が消えた」と歓喜の声をあげたそうです。

それ以来120年の間、白熱電球はいつの時代も私たちの暮らしをあたたかく照らしてきました。


しかし、時が流れれば、時代も変わります。2010年3月17日、東芝は現在直面している地球温暖化への影響を考え、一般白熱電球製造120年の歴史に幕を下ろしました。

創業事業の一つである白熱電球には、強い思い入れがありました。しかし、白熱電球を日本で初めてつくった会社として、どこよりも早く新しいあかりへと切り替えていく決意を示すことが、大切だと思ったのです。

私たちが藤岡市助から受け継ぐべきなのは、白熱電球ではありません。チャレンジスピリットです。

一般白熱電球の製造は中止しますが、電球への思いは今後、LED電球や電球形蛍光ランプなど省エネタイプの商品に注いでいきます。

皆さま、120年間ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。



2010年3月、東芝は一般白熱電球の製造を中止いたしました。今後はLED電球で皆さまを照らしていきます。





※歴史を創る物、新しく始まる物・・・それを発明し、支える人達・・・時代の移り変わりを感じました。

広告全面に映る、一般白熱電球の製造マシンに、沢山の従業員さん達が、おじぎをする後ろ姿の写真、ちょっと感動しました。
  


Posted by makishing at 01:55Comments(6)