2010年06月17日

“過ち”に関する諺




今日は、『ことわざハンドブック』より、“過ち”に関する諺です。



【過ちは改むるに憚ること勿れ】

意味:過ちをしたら、それを自ら認めてすぐに改めるべきである。もしそれを怠れば人には信頼されず、世の中も乱れるということ。出典は論語で、類語は〈過ちて改めざる是を過ちと謂う〉。



【過ちの功名】

意味:しくじりや過失が逆に思いもかけない手柄になること。〈怪我の功名〉でもある。



【過ちは好む所にあり】

意味:好きなことをする場合は、とかく油断しやすいので失敗が多く、苦手なことは注意するから過失が少ないと言うたとえ。〈河童の川流れ〉〈弘法にも筆の誤り〉〈猿も木から落ちる〉〈好きなことはだまされやすい〉など類語も豊富。



【過ちを観て仁を知る】

意味:人はその持味や個性によって過失の中味が違うもの。もし誠実、寛大で法律、規律を違えた過失ならば、すなわち仁であり、思いやりも深いということがわかる。過ちによって人柄が偲ばれるということ。類語に〈過ちをかざるなかれ〉があり、出典は論語の里仁篇。




※“過ち”という言葉からは、ちょっと想像しにくい諺でした。過っても、その直後の行動により良くなる感じや、過ち自体が良い成果を産むイメージが強いですね。
  


Posted by makishing at 00:23Comments(6)