2010年11月11日

100年の伝統を守り続けた‘ドイツの味’




今日は、以前、昼の勉強会でお会いした印刷会社の営業さんから頂いた冊子『ポーアイ24 第5号』の中からポーアイ企業最前線という記事の《株式会社ユーハイム》を、要約して紹介致します。




〔100年の伝統を守り続けて・・・素材も味も信念も“まっすぐ”だから愛される〕


昨年(2009年)、創業100周年を迎えた株式会社ユーハイムの歴史は、1人のドイツ人菓子職人から始まった。彼の名はカール・ユーハイム。1909年、中国の青島(チンタオ)で、菓子・喫茶店を若干23歳で譲り受け独立。5年後、ドイツに帰ったカール氏は、エリーゼさんと出会った。1914年、二人は青島で結婚式を挙げた。


第一次世界大戦中、強制連行で日本に来たカール氏は、ドイツ作品展示即売会のためにバウムクーヘンを焼き上げた。これが日本で初めて焼かれたバウムクーヘンだった。1920年、家族を日本に呼び寄せ、横浜で店を開き、日本人職人に菓子の技術を教えた。関東大震災で店が灰と化し、命からがら逃げ、辿り着いた神戸で新たに店を開いた。


しかし、第二次世界大戦が勃発し、終戦の1日前、カール氏は息を引き取った。エリーゼさんはドイツに強制送還されたが、戦争から戻った職人たちが店を再開した。1953年にはエリーゼさんを日本に迎えた。


『純正素材が美味しさの秘密』『お母さんの味、自然の味』という言葉を忠実に守り、その思いが地位を築き上げた。ドイツの味を、創業者の理念を守り続けてきたからこそ、地元神戸の浪漫を“美味しさ”に変えていけるのだろう。





※ユーハイムのバウムクーヘンには、長い長い歴史があったのですね。

志半ばで他界してしまったカール氏は、天国で微笑んでいる事でしょう。
  


Posted by makishing at 00:41Comments(2)