2010年12月09日

典型的な間違い日本語【5】




今日は、『間違えると恥ずかしい日本語500』からです。





☆:×やおら人が飛び出す→○やにわに人が飛び出す

「やおら人が飛び出してきて、危なかった」のように、「いきなり」「突然」といった意味で「やおら」という言葉を使う人が増えているが、本来の意味は正反対。「ゆっくりと」「静かに」という意味で、やわらかに動作をする様子をいう。音が似た言葉に「やにわに」があり、こちらは「いきなり」という意味。この「やにわに」と混同して、「やおら」を「いきなり」と勘違いするのだろう。



☆:×激を飛ばす→○檄を飛ばす

片仮名で「ゲキ」と書くことが多いが、漢字なら「檄を飛ばす」。「檄」とは、自分の主張を述べて、人々の決起を促す文書、触れ文のこと。その檄を書いて多くの人にみせることが、本来の「檄を飛ばす」の意味だ。しかし、いまでは単に、励ましたり激しくしかったりする意味で用いられることが多い。



☆:×手玉に乗せる→○手玉に取る

意味:「手玉」は、曲芸師が用いる小玉や、子どもが遊びに使うお手玉のこと。「手玉に取る」とは、手玉をもてあそぶように、人を思いどおりにあやつることのたとえ。「手玉に乗せる」と誤用されるのは、おもちゃとして、手に乗せて遊んだりするイメージのせいかもしれない。しかし、手玉には乗れない。



☆:×口車を合わせる→○口裏を合わせる

「口裏を合わせる」は、あらかじめ相談して話の内容が食いちがわないようにすること。「口裏」は、言葉や話し方に隠されているもの。また、その人の心のなかがうかがえるような言葉や話し方をいう。「口車」は、口先だけの巧みな言い回しのことで、「口車に乗せる」とは言うが、「口車を合わせる」では意味をなさない。



☆:×肝に命ずる→○肝に銘ずる

意味:「肝に銘ずる」は、心に深く刻みつけて、忘れないようにすること。「肝」は、狭義では肝臓、内臓を表すが、広い意味では、その人の心の持ち方や状態を表す。「銘」は、金属や石に刻みつけた言葉の意から、戒めの言葉という意味もある。「肝に命ずる」では、肝に命令するという意味になり、「刻みつける」というニュアンスが出ない。





※如何でしょうか?今回、私は間違えが多かったです。日本語本来の元々の意味を考察すると、漢字間違いや言い回しの間違いは、無くなっていくのでしょうね。
  


Posted by makishing at 00:25Comments(0)