2011年04月29日

‘ゲルニカ’は、なぜ描かれたのか?!




今日は、娘の高校一年生の教科書『アクセス現代社会2011』(帝国書院)より、〔7.日常生活と芸術〕の中の《ゲルニカはなぜ描かれたのか》を紹介致します。



《ゲルニカはなぜ描かれたのか》


スペイン内戦のさなか、バスク地方の小都市ゲルニカはドイツ軍による無差別爆撃を受け、多くの住民が死傷した。この悲報を聞いたピカソは、怒りと抗議の意味を込め、わずか1ヶ月で大作『ゲルニカ』を完成させた。

そこには倒れゆく動物や悲痛な叫びをあげる人々が、抑制された色調で描かれている。この作品と下のピカソの言葉からは、芸術で現実を突き動かそうとする強い思いと、戦争に対する激しい怒りを感ぜずにはいられない。





「芸術家である、とは何でしょうか。もし画家ならば眼、音楽家ならば耳、詩人であればさまざまの心情に応じた竪琴、拳闘家であれば筋肉、それしかもたない専門馬鹿なのでしょうか。とんでもない、かれは同時に政治的な存在なのです。悲しいできごと、怒りを燃えたたせるできごと、よろこばしいできごと、いつもそれらに心を動かしあらゆるやり方で対応しようとします。(中略)絵画はだんじてアパートを装飾するために制作されるのではありません。それは敵と戦うための攻防の武器なのです。」(ブラント『ピカソ〈ゲルニカ〉の誕生』みすず書房)






※‘ピカソ’も‘ゲルニカ’も、知っていました。

・・・しかし『なぜ、描かれたか』は、知りませんでした。

高校の教科書、奥が深いですよ!!
  


Posted by makishing at 01:04Comments(2)