2011年07月23日

自発的学習力を追求する大学




今日は、7月10日読売新聞より《関西大、マイレクチャー》『大学 Vol6 自発的学習力養って』からです。




《自発的学習力養って》
教育推進部・須長一幸准教授


自発的な学習力をいかに身につけてもらうか。その試みとして今年導入したのが、学生提案の全共通科目「それいけ関大生」です。

授業のテーマや進め方、講師選びは、公募した4人の学生委員と一緒に考えました。「成長していくのに必要な力は何だろう」と話し合い、「不屈精神力」「コンプレックス転換力」などを、自分を変えるテーマとして設定しました。

「コンプレックス転換力」では元女性アナウンサーを講師に呼び、心配性などの克服方法を聞きました。それを基に学生が5人ずつのグループに分かれ、「口下手」「人見知り」など、自らの経験や課題に置き換えて討論。他グループの議論も聞いて回り、「マイナスをプラスに転換する」工夫や努力を共有しました。

教員は助言など最小限の関与にとどめ、議論の方向は導きません。学生の考える力を引き出すためです。

授業の30分前に着席したり、講師に先を争って質問したり。「一方通行」の授業では見られない光景に感動します。「意見発表力」も確実に上がってきましたね。




◇講師プロフィール・・・分析哲学と高等教育論が専門。前任の新潟大で教養教育の改革に携わり、現在は「学生参加型授業」の研究・推進に力を入れている。「面倒見がよい先生」が学生評。






※『一方通行ではなく、双方向、講師が主役ではなく、全員が主役』こうした考え方がベースにある学習が、自発性を促すのですね。
  


Posted by makishing at 04:53Comments(2)