2011年09月10日

《色彩と暮らし》後編




今日は、小学校の教科書『新しい国語四年上』(東京書籍)より《色彩と暮らし》の後編を紹介致します(大人向けに漢字を使用)。



《色彩と暮らし》後編


青は、冷たく、涼しい感じがする色で、見る人の心に落ち着きを与える。それで、細かい仕事をするための事務机や作業台を、薄青く塗ることがある。電車の運転室なども、全体が薄青く塗ってあることが多い。

黄色は、明るく、広がっていくような感じを与える色で、物をはっきりと目立たせる。それで、子供達の通学用の帽子や傘などに、黄色を用いることが多くなった。

色を組み合わせると、様々な効果を生み出すことが出来る。黄色のような明るい色と黒とが組み合わさると、はっきりと人目に付くようになる。道路標識に黄色と黒とで書いたものがあるのは、そういう効果を利用しているのである。また、赤と緑、橙(だいだい)と青などの組み合わせは、お互いに相手の色を強め合うので、鮮やかに見える。緑の木立の中に赤い屋根があると、遠くからでも鮮やかに見える。

色彩は、人々に色々な感じを与え、生活に役立っている。色彩を上手に使って、私達の暮らしを、一層楽しく、豊かなものにしていきたいものである。





※私たちの生活の中に‘決めごとのように入っている色’は、ちゃんと意図と意味が存在しているのですね。
  


Posted by makishing at 02:27Comments(0)