2011年09月14日

《最悪の状態を想定して備えたイチロー選手》




今日は、奥村幸治氏の『夢を夢で終わらせたくない』(出版NPO法人ベースボールスピリッツ)の中より《6.最悪の状態を想定して備えたイチロー選手》を、御紹介致します。





《6.最悪の状態を想定して備えたイチロー選手》





イチロー選手は、常に同じスタイルで試合にも打席にも入ろうとする一方で、予期せぬ状況に遭遇した場面に対処する練習もしています。オリックス時代、ある年のオールスター戦で彼は試合開始ギリギリに球場入りし、フリーバッティングをせずにそのまま試合に臨んだことがありました。真意を尋ねられると、「もし練習をすることができなくて、そのまま試合に出場することになった場合に自分がどういう状況になるのか試したかった」と言っていました。

そういった状況をシーズン中には試すことができないから、わざわざオールスター戦で試したというのです。そこまで考えているのか・・・、とまたその話を聞き驚かされたことを覚えています。

確かに交通渋滞などに巻き込まれ、いつそういった状況が訪れるかわかりません。万が一の状況さえ想定し、その時に慌てないように準備をしておいたわけです。

試合の中でもそうです。次に起こり得る様々なケースに備えて対応している選手は強い。どれだけのケースを想定して準備できているか。その数が多ければ多いほど次のプレーに移る時に慌てる必要もありません。どんなことでも経験しているのといないのとでは、気持ちのゆとりがまったく違ってきます。まさに「経験に勝るものはない」という言葉の通り。大いにイマジネーションを働かせ、不意の状況が訪れた時にも対応できるように普段から備える意識を持っておくことです。





※物事を、最高と最悪の場合を想定して考え行動することは必須だと、誰もが思っていますね。

ただ、最悪の場合について、なかなか備える意識がないのも、これまた人間だったりします。

イチロー選手だからこそ、そこまでのことが出来るのだと、強く感じました。
  


Posted by makishing at 04:18Comments(2)