2012年05月04日

欧州発の危機は来るのか!?



今日は、私が拝読しているメルマガ『大凧通信』(筆者:高島徹様)から、掲載の許可を頂きましたので、紹介致します。






《欧州発の危機は来るのか?》







日本では、ゴールデンウイークの最終日にあたる5月6日。
欧州では、重要な選挙が2つ予定されています。
フランスの大統領選挙と、ギリシャの総選挙です。
選挙結果次第では、欧州発の経済危機が起こるのでは?と市場が身構えています。

フランスの大統領選挙は、現職のサルコジ大統領と、オランド候補の一騎打ち。
4月22日の投票で、過半数を制する候補が居なかったので、決選投票が行われます。
ドイツのメルケル首相とタッグを組んで、欧州債務問題の鎮静化を図ってきたサルコジ大統領。
緊縮財政を進める中で、若年層の失業問題などから国民の不満が高まり、左派的な政策を打ち出すオランド候補が優勢になっています。
オランド候補が勝利すれば、財政政策が緩和され、債務問題が再燃するのでは、との見方が浮上しています。

ギリシャの総選挙も、2大政党が取りまとめた財政再建策に対する国民の不満が高まっており、積極財政を主張する少数政党が勝利すれば、一度はまとまった財政再建策が撤回されるのではないかという懸念が、市場で高まっています。

両国ともに民主主義国家ですので、国民が選択した結果を受けての政治運営を行うのがもちろん基本ではありますが。
グローバルに経済関係が結びついている今日、欧州の大国や財政が破たん直前の国がその国の民意だけで政治運営して良いものなのか、という懸念が拭えません。

すでに市場では、両国の選挙結果を織り込んで、株価は下がり、円は高くなっ
てきています。
日本経済も、昨年の自然災害から立ち直りかけているところですので、ここで悪影響が起こるのは、避けたいところです。

日本時間の7日に選挙結果が判明しそうですが、どのような結果と市場の動きになるのか、注目しておきたいところです。






※如何でしょうか!?遠いヨーロッパの国々の選挙だという『対岸の火事』では、済ますことができないような気がしております。

日本の国内財政も、決して楽天的に考える状況ではないと、解釈しております。

フランスとギリシャの選挙を、注目していきたいと、思います。
  


Posted by makishing at 06:48Comments(4)