2012年05月18日

最近、破たんした企業について



今日は、私が好んで拝読しているメルマガ『大凧通信』(筆者:高島徹様)から、許可を頂いて、その中のコンテンツを一つ、紹介したいと思います。




《破たんした企業の再生には》




エルピーダメモリが、経営破たんしました。
産業再生機構から借り入れた資金=日本国民の税金は、280億円が回収不能に
なります。

そのエルピーダの会社更生手続きに伴い、支援企業を決める第二次入札が5月
初旬に行われます。
アメリカ、韓国の半導体大手に加え、中国系ファンドも食指を動かしています。

日本勢は、東芝が第一次入札に応募しましたが。
応札金額が低く、落選してしまいました。
敗者復活を賭ける第二次入札で、米韓各社と水面下で駆け引きを行っている模様
です。

焦点となるのは、エルピーダが保有するDRAM技術と特許、そして広島工場。
寡占化が進むDRAM業界において、とても魅力的な資産です。

経営破たんしてしまった以上、どんなに素晴らしい技術であり、魅力的な特許
であり、ノウハウが蓄積された工場であっても、当面の資金には替えられません。
安く買いたたかれるのが、目に見えています。

日本産業の競争力を支えてきた企業や、日本国民の税金が外国の傘下に入るの
は、悲しくも残念な思いがいたします。
ですが、安く買いたたかれるのもまた、経済原則からすれば致し方の無いところ
です。

国家にしても、企業にしても。
破たんすれば、安く買いたたかれてしまいます。
ところが、安易な救済策で当面の危機を取り繕うよりも。
一旦ウミを出し切り、荒療治ではありますが根本原因を取り除いた方が、再生は
スピーディになるのです。

今日は、韓国の国家や企業の好調ぶりが伝えられることが多いですが。
韓国は1997年に経済破たんし、IMFの管理下に置かれていたことを知る日
本人は少ないと思います。
あのときに、韓国経済は徹底的な根本治療を行い、見事短期間に復活を遂げたの
です。

日本航空も、経営破たんからわずか2年で復活しそうです。
エルピーダも、外資傘下ではあっても復活することを期待しています。







※このような問題は、この企業に関わらず、起きており、予備軍は相当数あると、感じております。

まずは、自分自身が、組織の中で『自身の食い口確保が出来ているか』を、自問していくことも、必要なのかも、しれないですね。
  


Posted by makishing at 05:41Comments(4)