2012年05月21日

シンプルで奥が深い“日本の味”とは??



今日は、知り合いの方から頂いた冊子『パートナー5月号』より《日本の美》を紹介致します。



【シンプルゆえに奥が深い世界に誇る“日本の味”寿司】



日本を代表する料理と言えば、“Sushi”として世界中で愛されている寿司、中でもいわゆる「握り寿司」が筆頭に挙げられるだろう。

その起源は、東南アジアから中国を経て平安時代に伝わった「なれ寿司」にある。もともと保存食の一種で、内蔵を処理した塩漬けの魚を米の中に入れて発酵させたものだ。

これが江戸時代になると、自然発酵を待たずに酢飯を使って酸味を出す「早寿司」が登場。さらに、江戸の街に屋台を中心とした外食産業が発展するにつれ、手軽にサッと食べられる「握り寿司」がお目見えした。江戸城の前にある海、すなわち現在の東京湾で獲れた魚を使うことから「江戸前寿司」とも呼ばれるようになったと言われる。その後、1923年の関東大震災で被災し東京わ離れた寿司職人の手により、広く全国に普及した。

口に含むとほろっとほどける絶妙な握り具合や、お酢と米・酢飯とネタのバランスなど、シンプルゆえにごまかしが効かず、素材と職人の腕ひとつで味が決まる。それだけに奥が深く、一人前の職人になるには10年はかかるとも言われている。

かつては高級で、「特別な日に食べるもの」というイメージが強かったが、安価な回転寿司の隆盛などもあり、最近では庶民の普段の味としてもすっかり定着している。





※お寿司について、わかりやすく、しかもポイントを押さえた文章、とてもいいと思います。

『江戸前寿司』の‘ちゃんとした意味’を、40数年生きてきて、初めて知りました。

ファーストフードとして生まれた寿司。これからも、多くの胃袋を満たしてくれることと、思います。
  


Posted by makishing at 06:28Comments(2)