2013年01月19日

素敵な『江戸しぐさ』



今日は、部屋を掃除していたら、昔の勉強会の資料が出てきて、その中の江戸しぐさについて、紹介致します。




《素敵な『江戸しぐさ』》


「江戸しぐさ」というときの「しぐさ」は、ただ形だけのしぐさ(仕草)ではありません。思う草、「思草」と書きます。「思う」はそのままの意味、「草」は植物の草のことではなく、「言い草」という言葉などで使われる「行為」という意味です。




☆「あいすみません」・・・すみませんは「澄みません」と書く。目の前の人を仏と思えるように澄んだ気持ちになれないと詫びる言葉。江戸の人々が極力、濁音を避けたのも、この「澄む」ことに対するこだわり。


☆「忙しい」・・・忙しいという字は偏とつくりに分解すると、心を亡ぼすとなる。江戸では心を失った人はデクの棒(丸太)とし、人間ではないと考えたほどで「忙しい」と言うのは禁句。


☆「禁句」・・・言ってはならぬことは即ち、してはならぬことになる。「殴る、蹴る、殺す」など精神的に圧迫する言葉、「ウッソー、ホントー」のように疑いの言葉は失礼である。


☆「世辞」・・・大人が出会った時、「こんにちは」「初めておめにかかります」とか言ってからなにか一言しゃべることを世辞という。世辞、つまり外交辞令が言えるということは人間関係を円滑にする第一歩。


☆「手斧言葉」・・・手斧(ちょうな)は大工道具。町衆たちは、言葉という道具を相手によって使い分け、丁寧にはより丁寧に、狼籍にふさわしく対応した。手斧言葉は最も荒々しい言葉づかい。


☆「戸締め言葉」・・・戸を締めて中に入れない、つまり人の話を無視するような言葉。「でも」「だって」「しかし」「そうは言っても」などと言わず、何でも聞き入れる素直さが、江戸の世間を広くした。





※何かしら、現代人に足りないことが、少なくないように思うのは、私だけでしょうか?!

昔の人たちは、すごいです。
  


Posted by makishing at 06:52Comments(5)