2013年02月25日

スティーブ・ジョブズ『名語録』より:その7




今日は、『スティーブ・ジョブズ名語録』(副題:人生に革命を起こす96の言葉、桑原晃弥著)より、【どんなマーケティングでも、駄作をヒットさせることはできない。】を紹介致します。





【どんなマーケティングでも、駄作をヒットさせることはできない。】






ジョブズが率いるピクサーの主要作品はウォルト・ディズニー・カンパニーとの共同制作でつくられ、配給や販促、さらに資金面で大きく助けられてきた。だが、ピクサーが力をつけると、ジョブズはまだ契約期間中の2003年に、ディズニーと強引に新契約の交渉に入る。

しかも翌年にはいったん交渉を打ち切っている。そして、ディズニー作品のクリエイティブ面での失敗を「ピクサーとディズニーの最新映画三本ずつを比べてみれば、クリエイティブな面でどれほどの違いがあるかわかるはずだ」とこきおろし、ディズニーのマーケティング力を認めながらも、こう指摘した。

「どんなマーケティングでも、駄作をヒットさせることはできないからね」

ジョブズは、過去にディズニーがすばらしい作品を生み出してきたことは十分に認めている。だが同時に、ピクサーの作品は「ウォルト・ディズニーが五十年前に『白雪姫』を公開して以来のアニメの大躍進だ」という強い自負を持っていた。クリエイティブの覇者はディズニーからピクサーに移ったと宣言したのだ。

2006年、ディズニーはピクサーを買収し、ジョブズはディズニーの個人筆頭株主になった。





※ディズニーとピクサーの攻防は、このようにして繰り広げられていたのですね。

「駄作をヒットさせることはできない」と、言ってのけるだけの、強い精神力を感じました。
  


Posted by makishing at 06:57Comments(2)