2013年04月29日

一部の野球選手が悩む症状


今年1月の新聞に、野球に携わるある方からの手記が載っていました。


それは、甲子園で優勝し、東京六大学でも首位打者を獲得した野球選手の悩みでした。


彼の悩みは、子供の時からありました。キャッチボールなどで軽く投げようとすると、指先に過度の力が入り、悪送球してしまう・・・この症状は“イップス”と呼ばれていて、特定の動作時に、意思に反して筋肉に過度の力が入る『ジストニア』という病気の一種です。これは原因不明だが、ストレスの付加が強いと発症や悪化に繋がると、言われています。


これを「気持ちの問題」と誤解する指導者が多く、同じ練習を繰り返させ、状態を悪化させる例が少なくありません。


エラーの恐怖は頭から離れず、試合前日は一睡もできなかったそうです。この恐怖心を抑え込むため、球場では誰よりも声を出し、はつらつとプレーしました。


その方の名前は、中村寿博さん。彼は指導者の道を選び、日本文理大学を2003年に大学日本一に導きました。


同大野球部でイップスの経験がある部員は、軽い症状を含めると2割以上。これを早く見抜き、練習で苦手な動作をさせなかったり、イップスの投手にはゴロを処理させない内野フォーメーションをつくるなど、個々の才能を伸ばせる環境づくりをしています。





※野球選手にあると、聞いたことがある症状『イップス』。この病気にも、ストレスが関係しているようです。

世の中から、過度のストレスが引き起こす病気が無くなることを、祈ります。
  


Posted by makishing at 07:10Comments(7)