2014年04月18日

能力を褒めないほうがいい?


今日は、アチーブメント株式会社のメルマガ【ACHIEVEMENT News vol.185】より《能力を褒めないほうがいい?》です。





もし子どもが
良いテスト結果を持って返ってきた時

「良く出来たわ。頭がいいね!」
「良く出来たわ。頑張ったね!」

あなただったら
どちらの褒め方をされるでしょうか?


実は、先日読んだある書籍の中で
このちょっとした違いが
大きな違いを生み出す、という
興味深い内容が書かれていました。

スタンフォード大学のキャロル・ドゥエックという
心理学教授が行った
「教育における子どもの褒め方」についての実験なのですが、

職場でのマネジメントに通じるところがあるかと思いますので、
少し長くなりますが、
ぜひ参考にしていただけますと幸いです。

------------------

まず、
生徒全員に難しい問題を10問解かせる。
ほとんどの生徒がまずまずの成績。

その後、
生徒を2つのグループに分けて褒め方を変え、
一方のグループではその子の『能力』を褒めた。
「まあ、6問正解よ。良く出来たわ。頭がいいのね」のように。

もう一方のグループでは、
その子の『努力』を褒めた。
「まあ、6問正解よ。良く出来たわ。頑張ったのね」のように。


すると、子ども達に新しい問題を見せ、
新しい問題に挑戦するか、同じ問題をもう一度解くのか選ばせた時に
2つのグループで、明確な差が現れた。

『頭の良さ=能力』を褒められたグループは、
新しい問題を避け、同じ問題を解こうとする傾向が強くなったのに対し、

『努力』を褒められたグループは、
その9割が、新しい問題にチャレンジする方を選んだのだ。

子どもが『努力したこと』を褒めたことで、
子どもは『努力すること』に喜びを感じるようになったのだ。


また、生徒全員に難題を出した時にも
その反応に顕著な違い見られた。

『能力』を褒められたグループは、
難問を解くことにフラストレーションを感じ、
「自分は頭が良くない、こんな問題解いても楽しくない」と
思うようになったのに対し、

『努力』を褒められたグループは、
「難しい問題の方が面白い」と答える子どもが多かった。
なかなか問題が解けなくてもイライラせず、
「もっと頑張ろう」と考えたのだ。

-------------------

いかがでしょうか?

『能力』ではなく、
『努力』を褒められた子どもたちは
積極的に難しいこと・新しいことにチャレンジするようになり、
その後もスキルを高めていったのです。

これは
子どもに対する実験結果ではありますが、

職場におけるマネジメント、
そして自分自身に対する声がけにも
活かせる部分があるのではないかと感じました。


人の可能性を最大限引き出すような
コミュニケーションを意識する。

「選択理論」でも
どのような言葉がけを行うかは重要な要素となっていますが、
今回の内容が、何かの参考になれれば幸いです。





※褒め方の違いが、このような結果を生み出すのですね。

そういえば、私自身も『頑張ったことを褒めてもらえる』ほうが、気持ちいいと感じていた幼少時代を思い出しました。
  


Posted by makishing at 07:16Comments(2)