2014年05月05日

名前を口にする効用


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガからです。





【名前を口にする効用】



久し振りに日経新聞から。
4月26日のコラム「春秋」の中で、面白いことが書いてありました。

小学校の放課後の学童クラブで、みんなが使う文房具のひとつひとつに名前をつけている。
赤いハサミは「はなこ」、青のハサミは「こたろう」。「ナンシー」「ダニエル」などの外国人の名前をつけたホッチキスもあるとのこと。
「ねえ、はなこ貸してー」。
名前がつくと子供はそれだけで丁寧に扱い、使った後も、きちんと片付ける。
人でも、モノでも、名前を知って呼んで初めて親しみがわくということであろうか、という、お話で、職場でも、肩書きで話しかけるよりは、名前を口に出した方が風通しは良くなる気がすると前段を締めくくっています。

後段には、昭和天皇は「雑草という名の草はない」と語ったというエピソードが紹介されている。
それぞれの草に名前があり、それぞれに生きている。

コラムは、近所で咲く花や草を調べてみると、身の回りに生きる植物の豊かさを改めて感じることができると締めくくっています。

小さな命、小さな存在も全て与えられた役割があり、すべて存在することが素晴らしい。
日本人は、特に八百万の神を信じてきました。
モノには、すべて神様が宿っていて、粗末にしてはいけない。
本来は、名前をつける前からモノを大事にする精神性は受け継がれていると信じたいものです。

そして、お互いを尊重するところに、豊かな人生が広がっているのかもしれません。





※ではなぜ、モノに名前をつけると、大切に扱うように、なるのでしょう。

このあたりに、答えが隠されています。

モノでも人間でも同じだと、私は考えます。
  


Posted by makishing at 09:24Comments(2)