2014年11月04日

1985年、タイガース吉田監督の言葉


プロ野球の日本シリーズが終わって、さほど日が経ちませんが、遠い昔のようです。

サンケイスポーツ特別版『阪神歓喜G倒!!』から【虎のソナタ】の中の一部分を紹介致します。





いわゆる“和田戦法”というのは29年前の吉田阪神のトーンとよく似ていたのです。

1985年といえば「バックスクリーン3連発」を思い出しますが、経済波及効果は2000億円といわれ、大阪の道頓堀川に飛び込んだ方は、数知れず。日本列島の大フィーバーをよんだのは“異常なホームラン攻勢”というよりも地道な吉田監督の、まるでお題目のように毎試合、ハンでおしたように繰り返した言葉の神通力だったのです。

「チーム一丸です」
「挑戦です」
「力を出しきれ」

壊れたCDみたいでした。でも、吉田監督は「当たり前のことは当たり前にやれ!」と口が酸っぱくなるほど繰り返して選手に言っていた。

和田監督は、この終盤には「攻めて勝ちにいく」とか「あした、あした・・・一戦一戦です」とちょっと吉田風でした。そのうち終盤にヤクルト、DeNAは拙守。中日は貧打、広島は併殺打で阪神に道を譲ってくれて、おいおい・・・といってたら原巨人もごらんなさい・・・そしてみんな「今年はどうぞお先に・・・」だもの。みんなごちそうさまでした。





※この雑誌の創刊は、日本シリーズ開幕直前でした。

そこからの和田阪神の戦い方については賛否両論あると思いますが、お伝えしたかったのは、吉田監督の3つの言葉でした。

とにもかくにも、今年も長く、プロ野球を楽しめました。
  


Posted by makishing at 05:58Comments(0)