2015年10月01日

【日本語力検定】初級「間違いはどこ?」


今日は“大人の為の”「日本語力検定」から、初級の《「間違いはどこ?」》を、紹介致します。





☆言葉や表記が間違っている部分を、正しく直してください



1.真面目な彼女は、入社以来毎朝、一番最初に出社している


2.この一風変わった風習は、古来から続いているものだそうだ


3.このたるんだ雰囲気を正すには、少々の荒治療も必要だろう


4.仕事を頑張るのも良いが、あまり無理をすると体調を壊すよ





久しぶりの「日本語力検定」の間違い探しです。今回も、答えをこのまま書きます。





☆答え



1.一番最初→最初・一番初め

※「最初」は文字通り「最も初め」のこと。つまり、「最初」には「一番」の意味も含まれているということ。例文の場合なら、「最初」だけにするか、「一番初め」「一番早く」が正解。

正解率58%



2.古来から→古来・古くから

※これも間違いやすい重複表現。「古来」とは『昔から今まで』という意味なので、「古来から」では、「から」が重複してしまう。「古来」だけか、「古くから」とするのが適切だ。

正解率68%



3.荒治療→荒療治

※手荒な手段で思い切った改革を行うことを「荒療治」と言う。患者の痛みを考えずに手荒な治療を施すことから生まれた言葉で、「療治」と「治療」は同じ意味だが、「荒」を付けるなら「療治」を使う。

正解率73%



4.体調を壊す→体調を崩す・体を壊す

※「体調」は文字通り「体の調子」のこと。調子は壊れるものではなく、乱れたり崩れたりするもの。「体調をーー」と言うのであれば「崩す」が適当だ。「体調を乱す」でも正解。また、「壊す」を使うなら、「体を壊す」としたい。

正解率78%





※一見、全く間違っていないように読めるような文章です。

うっかりすると、重複表現や同じ意味の取り違いが、日本語には出てきてしまうんですね。

日本語って、簡単じゃないです!
  


Posted by makishing at 08:19Comments(0)