2015年11月04日

小惑星探知機「はやぶさ」の活躍から解ること


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【小惑星探知機「はやぶさ」の活躍から解ること】(元のテーマ:30分後への指示)について紹介致します。





1. はやぶさ


小惑星探査機「はやぶさ」は2003年に打ち上げられました。
小惑星「イトカワ」から小惑星を構成する物質を持ち帰る
サンプルリターンが使命です。


2010年に地球に戻り、イトカワの成分が入った帰還カプセルを放出。
その後、大気圏突入しました。


およそ7年の間には
イオンエンジンの故障や通信途絶など、たくさんのトラブルがありましたが、
それらを乗り越えての帰還。

そこには、いろんな方のいろんなドラマがあったようで、
4本の映画が作られています。



2. イトカワ


1998SF36というのが発見された時のイトカワの名称。
はやぶさが1998SF36を目標と定め、打ち上げられた後、
発見者に依頼して「ITOKAWA」と名付けられました。

160メートル×500メートルほどの大きさで、
かりんとうのような形をしています。


そのかりんとうに、はやぶさが着いたのは、2005年の夏。

打ち上げられてから2年間あまりですね。

どれぐらいの距離を移動したのか、そこはわかりませんが、
この時、地球との通信には17分かかっていたとされています。


太陽の光が地球に届くのが8分余りということですから、
2倍以上遠いところにはやぶさはいたということですね。



3. 30分後への指示


はやぶさはイトカワへに2度着陸を試みています。
1度目の着陸には失敗し、地球からの指示で緊急離脱をしています。

はやぶさから送られてきた17分過去の情報を基に離脱を判断し、
はやぶさに送った緊急離脱の指示は17分後に実行される。

つまり34分未来の状況に対して指示を出したことになります。


宇宙のかなた、目で見えない、耳で聞こえない、はやぶさ。
材料は17分過去の情報のみ。

どんな情報があったら決断できるのでしょうね。



4. 未来への決断


はやぶさ34分未来への決断。

経営者であれば数年先に向けた決断をする場合もあるかと思います。
その時、どのような情報があればいいのでしょうね。

必要な情報にはアンテナを張っておきたいものです。




※久しぶりの宇宙ネタになります。

これから、小惑星探知機に、どのような進化が期待されるか、楽しみです!
  


Posted by makishing at 08:27Comments(0)