2016年07月11日

25年ぶりに値上げされた商品


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【25年ぶりに値上げされた商品】を紹介致します。





【25年ぶりに値上げされた商品】


「ガリガリ君が25年ぶりに値上げ!」というトピックが、(今年3月)ニュースになりました。


2016年4月からの出荷分の希望小売価格を60円→70円へ10円の値上げを行いました。


食料品が値上げになると、通常は批判の声が多いようですが、ガリガリ君に対しては…

「まだ安い」
「今までよく頑張ってくれた」

という評価の方が多いようです。


原料費の高騰や人材不足による人件費の高騰という状況に鑑みれば、この値上げは避けられないような気がします。


今日は、このガリガリ君がそもそもヒットした理由について注目してみます。


ガリガリ君を製造販売しているのは埼玉県深谷市の赤城乳業(株)。


アイスクリーム・氷菓メーカーとして活躍していた赤城乳業(株)は、ガリガリ君が発売される前に「赤城しぐれ」という商品をヒットさせていました。


「赤城しぐれ」とは、カップ型のかき氷の商品です。


赤城乳業は、「赤城しぐれ」以外にヒット商品を出せずに、1960年代から1970年代を過ごしてきました。


オイルショックによるコスト高を吸収すべく、赤城しぐれを30円→50円に値上げしたところ、同業他社の大手メーカーは価格を維持したため赤城しぐれの売上は激減。


この事態を打開すべく、赤城乳業は商品開発に、いっそう力を注ぎました。


このとき、アイス商品のメインターゲットに、もう一度着目しました。


アイス商品のメインターゲットはあくまで子供。


子供に着目して、
「遊びに夢中の子供でも食べやすいように、片手で食べられるようなかき氷を作ろう」
という発想に至りました。


赤城しぐれを初めとするかき氷は、その当時、カップ型のものしかなく、スティックタイプのものはありませんでした。


スティックタイプと言えば、一部のアイスキャンディーではあるもののかき氷では存在しなかったのです。


ここに着目して、赤城乳業はスティックタイプのかき氷を考案し、1981年に発売を開始。


今では、子供だけでなく大人まで愛されるヒット商品になりました。


ちなみに、1981年の発売当時に50円、1991年に60円に値上げ。


その後、25年間、この60円を維持してきたそうです。


今回の値上げのユーザーの評価を見る限り、まだまだガリガリ君のロングセラーは続くのではないでしょうか。





※かき氷が欲しくなる季節になってきました。

このような裏話が、あったのですね。

25年間も値上げをしなかったのには、苦い過去があったのですね。

ちなみに、ガリガリ君の上位商品の値上げはなかったようです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
  


Posted by makishing at 08:01Comments(0)