2017年09月08日

28歳、アスパラ農家兼ファッションモデル


今日は、日本農業新聞8月12日より【28歳、アスパラ農家兼ファッションモデル】を紹介致します。





『カメラの前では別の顔、価値訴える広告塔に』


佐賀県神埼市でアスパラガスを栽培する奥園淑子さん(28)は農家とファッションモデル、二つの顔を持つ。夏の繁忙期は収穫に汗を流し、農作業が一段落するとモデルとして活躍する。「農業の格好悪い、汚いといったイメージを変えたい」。モデル業で培った美的感覚を生かし農業や農産物の魅力を伝える“広告塔”を目指して奮闘する。

身長170センチ、長い手足。農作業中は“すっぴん”だが、畑に立つと遠目でも奥園さんと分かる。専業農家の両親と25アールでアスパラガスを栽培。春、夏の収穫を終えると、流行のドレスを身に着けてカメラの前でポーズを取る。

農業と対極にある仕事を続けるのは、「根っこは同じ」という思いがあるからだ。一見、優雅なモデル業界も、裏では“女の戦い”が熾烈。撮影前にセットした髪の毛をつかまれ、引きずり回されたこともある。体形維持には徹底した自己管理が欠かせない。

それでも、「モデルも農業も自分が表現した作品。自分が作ったアスパラガスを見て、直接評価してもらえる」と話す。時に理不尽な自然と闘い、農作物の管理に目を光らせる農家は「同じくらい忍耐力が必要。だから命を生み、育て、与える職業は楽しい」。そう感じる。

残念なのは、農業の価値を周囲だけでなく、農家自身が気付いていないことだ。「私の場合は都会に出たことで、周りから農業の価値を教えてもらった」と言う。農家モデルという異色さが目に留まり、農業に共感してくれる仲間が増えればーーー。

奥園さんは消費者と交流のできる観光農園や、機能的でおしゃれな農作業着のファッションショーを計画。実現に乗り出した。





※一見、アンバランスな、二つの仕事ですが、読ませて頂いているうちに、根っこが一緒であることが、わかりました。

静かにイノベーションを起こそうとしている奥園淑子さんを、応援したくなりました。
  


Posted by makishing at 08:16Comments(0)