2018年03月13日

芋けんぴは、どうして芋けんぴというのでしょう


今日は、パーティーに参加した時に頂いたお菓子『芋舗 芋屋金次郎』に入っていた説明文『芋けんぴは、どうして芋けんぴというのでしょう』を紹介致します。





土佐では、サツマイモを油で揚げ、砂糖をからめたお菓子のことを昔から「芋けんぴ」と呼んでいます。

そもそも「けんぴ」とは、土佐に古来から伝わる棒状の千菓子のことで、郷土を代表するお菓子のひとつでもあります。芋けんぴは、それになぞらえて名付けられました。

サツマイモが薩摩から土佐に伝わったのは江戸時代1735年のことで、薩摩のかつお船が土佐清水に入港した時にイモを持ってきて、土佐の人に栽培をすすめたという話が残っています。以来、高知の気候風土に適したイモは、盛んに作られるようになりました。特に台風の襲来が多い土佐では、地面を這うように伸びるサツマイモは被害が少なく、大事な代用食の一つでもあったようです。土佐人は昔から、日常食でもあるサツマイモを貴重な油で揚げることで、ハレの食として用いてきたのです。

先代、澁谷金次郎が、揚げ菓子を作り、自転車の荷台に乗せて売り歩くようになったのは、戦後まもなくの18才の時。やがて、試行錯誤を繰り返しながら芋けんぴづくりに取り組むようになり、昭和27年に「澁谷食品株式会社」を創業。土佐のお茶の間菓子として、広くお届けできるようになったというわけです。





※お土産に頂いた菓子折りから、思いがけず学習しました。

“けんぴ”とは、棒状の千菓子で、芋けんぴには、そのような歴史が、あったのですね。
  


Posted by makishing at 07:10Comments(2)