2018年09月15日

少数派の意見を採用したヒット商品


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【少数派の意見を採用したヒット商品】を紹介致します。





【少数派の意見を採用したヒット商品】



夏に出てくる虫の種類はたくさんありますが、ゴキブリは出来れば、お目にかかりたくない虫だと思います。


ゴキブリ退治の方法として

1.新聞をまるめて叩く
2.ごきぶりホイホイを使う
3.殺虫剤を使う

といった対応が代表例です。


今日は、3の殺虫剤に関するヒット商品についてご紹介します。


そのヒット商品とは、フマキラーの「ゴキブリワンプッシュ」という商品です。


この商品は、部屋の隙間に逃げたところにワンプッシュするだけで、隠れていたゴキブリが追い出されて力尽きて死ぬというものです。


実は、この商品を開発するのに参考になった商品は、同社の「おすだけベープ」という商品でした。


おすだけベープを部屋の空間に向けて噴射すると蚊が力尽きるという優れた商品です。


おすだけベープは、蚊の対策としては優れた効果を発揮しますが、薬剤が弱いため、蚊以外の大きな虫にはあまり効果がありません。


ある日、同社社員がホテルに宿泊したときに、部屋にゴキブリが表れたので、たまたま持っていた、おすだけベープを使うことを考えました。


おすだけベープを部屋中の隙間に何度も何度も噴きつけたところ、ゴキブリが隙間から出てきて力尽きました。


一般的に、仕留め損ねたゴキブリは隙間に逃げ込みますし、そもそも隙間に潜んでいます。


したがって、部屋全体に効果を行き渡らせる必要はなく、ゴキブリが潜んでいそうな隙間だけ噴射すればよい、という考えになりました。


ところで、少し話は変わりますが、皆さまは、ゴキブリの死骸は見たくない派でしょうか?

それとも、見たくはないけど確認したい派でしょうか?


このような調査を同社が行ったところ

「怖いけど死んだことを確認したい」

と回答した人が3割ちょっとでした。


この3割の人に向けた新商品の開発が始まりました。


このニーズを満たすためには、即効性がある成分だと、隙間でゴキブリが死んでしまい、死骸を確認できないという課題が残ります。


一方で遅効性の成分だと、いつまでもゴキブリに歩き回られると困ります。


薬剤がかかると隙間からヨタヨタと出てきてパタッと死ぬという条件に適した有効成分の特定に時間を費やしました。


その結果、有効と判断されたのはd・d-Tシフェノトリンという成分でした。


これがゴキブリにかかると神経細胞が興奮状態となって表に出てきながら力尽きる、というのに適したことが分かったのです。


その後、「ゴキブリワンプッシュ」という商品で2016年8月に販売したところ、30万個以上売れるヒット商品となりました。


死骸を確認したいという気持ちは、「いるかもしれない」という恐怖から開放されたいという願望があるからだと思います。


通常であれば、死骸を見たくないという7割に合わせた商品開発を企画しがちですが、少数派に着目したからこそ上記のニーズをとらえてヒットさせることができたのではないでしょうか。





※ゴキブリは、生命力があるので、仕留めたつもりがそうでなく、逃がしてしまうケースが、ありますね。

なので『確認したいニーズ』を満たす、この商品が、ヒットしたのだと思います。

個人的に思うのは「3割より多くの人がいるんじゃないかな」と、感じたことです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
  


Posted by makishing at 08:46Comments(2)