2018年11月09日

計算だけで考える力がつくか


今日は、前回2016年1月18日に掲載して以来の本『公文式の算数革命』(公文公著:講談社)より【計算だけで考える力がつくか】を紹介致します。





Q10.公文式は計算だけのようですが、計算だけやっても、考える力はつかないのではないでしょうか。数学は考える力が大切だと思いますが。



「計算力不足で考えることは無理」


計算力と、数学の問題を考える力とは別のものだ、と思っている人たちがいるようです。はたしてそうでしょうか。

「公文式は計算だけ」と言いますが、その「計算」とは加減乗除や分数計算だけではありません。公文式がつけようとしている計算力は、方程式や因数分解、さらに微分、積分の問題が楽に解けるような計算力なのです。

このような中学、高校の数学を解かせてみると、「計算力」と「考える力」の関係がはっきりしてきます。すなわち、計算力はあるが考える力がないという中学生、高校生は、ほとんどいません。実は、計算力がないために、考える力がついていないという場合が、圧倒的に多いのです。

例えば、方程式を解いて答えを出したとします。途中の式でミスをして、とんでもない答えが出ているにもかかわらず、検算して正しいかどうかを確かめようともしない生徒が、じつに多いものです。的はずれの答えが出たにもかかわらず、検算しようともしない程度の計算力では、考える力はとても期待できません。

計算力に余裕がついてきて、検算してみようという態度が出てきたとき、初めて考える力も養われてくるものです。

問題を見返す余裕と、ミスを発見できる能力は、計算力によってこそ期待できるものです。とにかく計算力を強くしておけば、問題を読み、式を立てたのち計算に移れます。そうすれば、断然強さを発揮することができます。

計算力が大切か、考える力が大切かというような議論をしても、子どものためになるような結論はすぐに出てきません。そんな議論よりも、とにかく子どもに計算力をつけてやることです。

公文式で計算ばかりやった結果、おどろくほど考える力がついてきたという実例は、数えきれないほどあります。私たちはこの本の中で、そのいくつかを順次ご紹介していきたいと思っています。





※〔計算力と思考力〕には、相関関係があったのですね!

公文式が、グローバルに広まっている要因ですね。
  


Posted by makishing at 06:18Comments(2)