2019年04月20日
そもそも石けんで汚れが落ちるのはどうしてか?
今日は、最近出逢った本〔理系の素朴な大疑問〕(副題:読めば止まらなくなる選りすぐり雑学、著者:博学こだわり倶楽部)から【そもそも石けんで汚れが落ちるのはどうしてか?】を紹介致します。
手や顔を洗うとき、水やお湯だけより石けんを使ったほうが汚れがよく落ちる。なぜ石けんを使うと、汚れをきれいに落とせるのだろう。
石けんの原料は、古代メソポタミアのシュメール文明の時代から現代まで、さまざまな変遷を経てきたが、原理は同じ。アルカリ成分と油脂成分からつくられる。
現代の石けんの主成分は、ステアリン酸ナトリウム。
ステアリン酸ナトリウムは、水に溶けると、プラスの電気を帯びたナトリウムイオンと、マイナスの電気を帯びたステアリン酸イオンに分かれる。汚れを落とす働きをするのは、このうちのステアリン酸イオンだ。
ステアリン酸イオンは、「親油性」といって、油汚れをおおう性質があるいっぽう、「親水性」といって、水に混ざりやすい性質もある。
親油性と親水性の両方をもっていると、汚れの油分を包み込んで、水に混ざりやすくすることができる。だから、水では落ちにくい油汚れも、石けんでなら落とすことができるのだ。
※石けんで汚れが落ちる理由を、これだけ化学的に説明してある文章と出逢ったのは、初めてでした。
今後この本も、積極的に中身を紹介してまいります。
Posted by makishing at
08:10
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