2020年04月03日

技術だけでは女性の心はつかめない? 


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【技術だけでは女性の心はつかめない?】を紹介致します。





【技術だけでは女性の心はつかめない?】


「技術」が家電製品の売れ行きを左右する1つの要素になりますが、技術が素晴らしい=ヒット商品になるとは限らないと感じていらっしゃる方も多いと思います。

今日は、商品の性能が良かったにもかかわらず、売上が伸びず、開発体制をうまく見直してヒットに繋がった商品をご紹介したいと思います。

その商品とは、パナソニックの「レッグリフレ」という空気(エアー)を使ってふくらはぎをもみほぐすフットケア商品です。

同社では、2010年に初代のレッグリフレを発売しました。

初代の商品も、商品の性能は素晴らしく同社は自信を持って売り出しましたが、予想に反して、売上が芳しくない状態が続きました。

そんな中、同社では2013年に新商品のレッグリフレの企画・開発をスタートしました。

レッグリフレのターゲットは女性。

にもかからず、同商品の企画開発を担当していたのは中年男性でした。

もちろん、ターゲットが女性なので、女性の声も聞いていたものの、その声に男性は実感を持てずに商品にうまく反映できずにいました。

その反省点を踏まえ、新商品の開発にあたり同社として初めて『店頭で販売支援を行う女性スタッフ』が開発に参画。

従来の商品は、ふくらはぎのみをほぐすものでしたが、新商品では足先からふくらはぎまでマッサージするブーツ型を採用。

従来の商品も女性向けのピンク色を使っていましたが、女性が好みそうと男性が勝手にイメージした色で、女性からの評判がよくありませんでした。

また、商品を入れるパッケージも懐かしい昭和を感じるようなもので、若い女性の趣味嗜好から離れている印象が伝わるものでした。

そこで、新たに参画した女性スタッフは女性が読む雑誌を大量に選定して、男性スタッフに読んでもらい、女性について勉強するように促しました。

また、搭載したマッサージ機能がプロのエステティシャンの手技を再現すべく男性スタッフもエステに通い、施術を受けている様子をビデオで撮影。

自分で施術を体験し、ビデオを何度も見ながら、エアーバックの動きでエステティシャンの手技を再現できるようエアーを送るタイミングや強さを研究しました。

このように女性目線で自ら体験するなど試行錯誤を繰り返して完成させ、2014年9月に新商品の発売を開始しました。

最新の商品のサイトもご覧頂ければと思います。

https://panasonic.jp/massage_parts/products/ew-ra88.html

女性がいいと思う部分を突き詰めるように、前回の反省点を見直して開発のスタイルを変えて作り上げたレッグリフレは順調に売上を伸ばすヒット商品となりました。

また、商品のシリーズとして、電池式で稼働するコードレスタイプも開発し、注目を集めています。

この商品は過去の失敗例を反省し、開発体制を上手く見直して成功した事例の1つではないかと思います。





※失敗を元に、成功を収めた、素晴らしい実例です。

見習うべきところが、沢山ありますね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。  


Posted by makishing at 08:45Comments(0)