2020年04月20日

ナッジ


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【ナッジ】を紹介致します。





【ナッジ】


先日のテレビ東京の「やさしいニュース」から。

「新型コロナ防げ 優しい○○○とは!?」というテーマでした。

ナッジ:望ましい行動を示すことで規範意識に働きかける(行動経済学の理論)コロナ対策でスーパーなどで線を引いて距離を保とうという動きがあるが、街の商店街でも線と足型のシールをお店のショーケース前に貼ることで顧客がその場所で順番待ちをするようになった。3密を防ぐことのもなると顧客からの評判もいい。

ナッジというのはそもそも「肘でちょんとついてそれとなく気付かせる」という意味だそうです。ノーベル賞受賞のシカゴ大学教授が提唱したもので、人をいい方向に導くための手法・仕掛けのこと。

例えば、数年前にある病院に設置された「真実の口」。イタリアにあるもののレプリカ。ここに手を入れると出てくるのは消毒液。病院での消毒液を使ってもらうための仕掛けです。
これを設置することで消毒をする人が増えたそうです。

このケースでは、ある大学の学食で同じく消毒液を使ってもらう取組みを思い出しました。
当初ただ単に置いていただけでしたが、使用頻度を高めるために確か使うためにプッシュするといろんなおかしな音が出るようにした。そうすると音が出るのが面白くて消毒液を使う学生が増えたという。これもナッジなのだろうと連想して番組を見ていました。

また、数年前には話題になったDJポリス。
「みなさんは12番目の選手。フェアプレーを」と呼びかけ、混乱を回避して、群衆を冷静にさせた。
これらもナッジの一種だそうです。
ある自治体。市役所の入り口に入ると黄色いテープの矢印が書いてありその先には消毒液。
矢印の方向に歩きたくなるように誘導し、消毒液に気づいてもらう消毒液誘導ナッジ。
強制されるわけではなく、人は自然とその方向に導かれるという心理をついたもの。
その効果で消毒をして入館する利用者は増加している。

ナッジ理論のもう一つの効果:人は得よりも損の方が2.5倍大きく感じる傾向がある(損失回避)。
これを利用して市役所ではマイナンバーカード取得とそれを活用した証明書の発行(機械)への誘導を行い、窓口混雑の緩和を目指している。
看板、張り紙、言い回しをちょっと工夫することで大きな経費を掛けずに効果を高められる。

無理強いするのではなく、相手のタイミングなどを見て、こうした方が楽しいとかお得ですよとポジティブに訴えかけると受け取る側も受け入れやすい。強制されると人は反発してしまうもの。
ちょっとしたきっかけで、行動を変化させることができる可能性があるナッジ。
今のような感染拡大を止めるために、このような取組みを実施して一人一人が自覚をし協力し合うことが大切、と締めくくっていました。





※如何でしたでしょうか?!

私はこの言葉、初めて聞きました。

こうした行動には、今後、拍車をかけていこうと思います。  


Posted by makishing at 07:18Comments(0)