2020年06月05日

イチロー選手の『目標を高く持たない』


今日は、致知出版社の月刊誌〈致知〉2015年3月号の中の《イチローに学んだこと》(NPO法人ベースボールスピリッツ理事長)の一部より【イチロー選手の『目標を高く持たない』】を要約して紹介致します。

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イチロー選手は周囲の雑音を避けるためスポーツ新聞には目もくれなかったが、私にとって彼の成績は常に注目の的だった。その中で特にヒット数について注目していた。

私は何気なく「1ヶ月にヒット30本という目標は難しいの?」と尋ねた。「その目標いいですね」と、イチロー選手の返事は早かった。その目標をクリアするには、1日に1本、調子がよい時は2本打つことをイメージすれば決してクリアできない数字ではない。蓋を開けてみれば7ヶ月に渡るシーズンを経た時点で、当時の史上最多安打となる210本まで到達したのだから、驚くばかりだった。

目標を設定するにあたって、イチロー選手は20代にして既に明確な考えを持っていた。「奥村さん、目標は高く持ったらダメなんですよ」。初めてこう言われた時、私は正直戸惑った。なぜなら一般的には「目標は高く持て」と言われているからだ。

彼はこう続けた。「目標が高すぎて手に届かなかったら、どうするんですか。そこで諦めてしまうでしょう。それは目標としておかしいんじゃないですか。まず自分がクリアできるところに目標を設定して、それをクリアできたら次の目標を立てればいい。目標をクリアするたびに達成感を味わうことで、さらにプラスに物事が考えられるようになっていくんですよ。逆に達成できない目標だったら、追い込まれるばかりで何が楽しいんですか」

イチロー選手の言う「楽しい」とは世間的な和気藹々としたものではなく、勝負の世界で彼の言う本当の楽しみとは、自分自身に欠けているものを一つ一つクリアしていくことで自分を成長させていくことにあった。だからこそ、彼はその「楽しみ」を味わいつつ、今も成長し続けているのだろう。





※5年前の記事でしたが、素晴らしい内容でした。

天文学的な目標ではなく、しっかり達成出来る高さを設定しましょう。  


Posted by makishing at 08:10Comments(0)