2009年12月08日

【続ける工夫読ませる科学】



12/6の読売新聞の記事から(公認会計士の山田真哉氏からの書籍の紹介記事)です。



剣持まよ著、石田淳監修『脱・三日ぼうず!続かない女のための続ける技術』(サンクチュアリ出版)である。

内容は、何をやっても三日坊主の主婦マンガ家が、ダイエット・家計簿・節約・日記・スポーツという「五大メンドクサイこと」にチャレンジするというものだ。

その際、人間の行動に焦点を当てた行動科学マネジメントのプロ、石田淳氏のアドバイスに基づき、科学的に「続ける工夫」を実行するというのが本書の最大の特徴だ。

たとえば、日記を続けるために、日記の置き場を考える。TVのリモコンという誘惑物が置いてあるテーブルは避けて、あえてパソコンの横に置く。すると、パソコンが起動する待ち時間を利用して日記を書くようになり、自然と毎日続けられるようになったのである。

また、家計簿を洗濯機のそばに置いておく。すると、洗濯を待っている間に家計簿をつけられるだけでなく、夫が勝手に家計簿を見てくれるのでサボりづらくなるという効果まであった。

節約も、生活費をただ切り詰めるのではなく、「一週間1万円」といった中間目標(スモールゴール)を立てることで、ストレスなく実行できるようにする。

このように行動科学では、目的に向けて続けたくなるような行動(ターゲット行動)を増やす一方、目的を邪魔する行動(ライバル行動)を減らすという2つのコツが大事だそうだ。

行動科学を正面から扱った書籍は読むのがおっくうという人も、おそらくコミックならば最後まで読みきることが出来る。読書自体も行動科学を取り入れるべきなのだろう。





※目の付け所が素晴らしいですね。この本に目が行った山田真哉さんも、さすがだな、と思います。継続する事の‘工夫のエッセンス’が、ふんだんに入っています。



Posted by makishing at 05:56│Comments(4)
この記事へのコメント
お世話になります。

「ダイエット・家計簿・節約・日記・スポーツ」を「五大メンドクサイこと」と定義付けているのが面白いですね。

だから続けられている人がすごい人となるわけですね。

「続けなきゃ」と思うとプレッシャーになる、精神論でやり抜こうとすると、挫折したときの虚無感がすごい。
で、続けることが当たり前になるよう工夫する提案、生活の延長線上にあそれ(メンドクサイこと)があるようにということですね。

面白いです。

有難うございました。
Posted by 徳永 光之 at 2009年12月08日 09:15
なるほど大変参考になります。

科学的に「続ける」工夫をあまり考えていなかったですね。

何かをやろうとすると、まとまった時間が必要だと思いがちですが、ちょっとし

た待ち時間やすきま時間を活用することが重要ですね。

行動科学マネジメントはかなりいろいろなことに活用されていますね。

参考にして取り組んでいきます。有難うございます。
Posted by 北島 俊彦 at 2009年12月08日 09:55
徳永光之様

訪問、ありがとうございます。

「ダイエット・家計簿・節約・日記・スポーツ」は「五大メンドクサイこと」に、なるのでしょうね。

何事も、続けられている人は、凄いですね。

続ける事が義務になると、辛いですよね。挫折した時、大変ですよね。

リスクを回避しながらの継続が、一番ですよね。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞一 at 2009年12月08日 14:19
北島俊彦様

訪問、ありがとうございます。

「続ける」工夫を考えて行動すると、良い効果効用が出ますよね。

待ち時間やすきま時間を、最大限に活用することが重要で、私は車の信号待ちを、とても上手く活用しております。

人の行動の習性までを含めて、行動学や行動科学を研究致します。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞一 at 2009年12月08日 14:31
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