2010年11月18日

原点が違う「専」と「博」



今日は、9月18日に紹介致しました《なぜなに日本語》の9月10日の読売新聞からです。



『原点が違う「専」と「博」』


「博士」の「博」を書くときは、右上の点を忘れてはいけません。でも、「専門」の「専」に点を付けたら間違いです。そもそも、「専」と「博」の右側は成り立ちが違い、もとは別の形でした。

「専」は古くは「專」と書きました。上の部分は糸巻きの形で、糸を「寸(手)」でひとつにまとめるところから、「ひとつのことをする(専ら)」の意味を表します。字の形を簡単にするときに、真ん中の「ム」の形が省かれて「専」となりました。点は最初からありませんでした。

「博」の古い形は「博」です。右側は「専」ではなく、「甫(苗床)」 + 「寸」で、「広くしきつめる」といった意味です。幅広い知識を持っている人が「博士」ですね。

ところが、「甫」の下の部分を縮めて形を簡単にした結果、点以外は、「専」と同じ形になってしまったのです。

「博」と同じく、「甫」 + 「寸」だった漢字には、「名簿」の「簿」、「軽薄」の「薄」、「束縛」の「縛」があります。(用語委員会・関根健一氏)




※漢字の成り立ちには、いつも驚かされます。

『ヽ』があるか無いか、という違いだとばかり思っていた、この2つの漢字。もともとの出来上がりの経緯が、全く違いましたね。

漢字、恐るべし、といったところです!!



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