2010年12月07日

“石”に関する諺




今日は、『ことわざハンドブック』より、“石”に関する諺です。



【石で手を詰める】


意味:進退きわまってどうにもならぬこと。絶体絶命でもある。あるいは貧乏これに極まるとの意。




【石に裃】


意味:非常に堅苦しいこと。固い石に武士の礼服である裃を着せるので、固い石がさらにこちこちになるの意。<石部金吉鉄兜> <木仏金仏石仏>は同じ意の類語。




【石に灸】


意味:感覚のない石に熱い灸をすえてもまったく効きめはゼロ。そこで効果のないことを言うたとえ。<蛙の面に水>であり、<牛の角を蜂が刺す> <土に灸>などの類語がある。




【石に立つ矢】


意味:全力で事に当ればできないことはないのたとえ。中国楚の熊渠子が虎と見違えて矢を放ったところ、矢が見事に刺さったのは石であった、という故事から出た言葉。出典は中国の古書史記。同様の意味に〈思う念力岩をも通す〉〈精神一到何事か成らざらん〉がある。




【石に花咲く】


意味:石に花が咲くわけはないことから、現実には起こり得るはずがない事のたとえ。〈石が流れて木の葉が沈む〉〈岩に花咲く〉〈朝日が西から出る〉は類語。




【石に蒲団は着せられぬ】


意味:『石』は石塔、墓塔である。つまり死んでしまってから墓石に蒲団をかけてもどうしようもない。親には生きているうちに孝行せよと言う意味。〈孝行をしたい時分に親は無し〉である。




【石の物言う世の中】


意味:かくし事はとかく流れやすいもの。物言わぬ石が物言うことで、秘密はやがて知れわたるとの意。〈壁に耳あり〉も同じ。






※今回は、多めに紹介致しました。

‘固い’‘冷たい’‘動かない’‘効かない’‘変わらない’‘信じられない’・・・そんな意味が含まれているようですね。

石の外観や状態を、よく表していますね。



Posted by makishing at 00:29│Comments(0)
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