2011年05月01日

典型的な間違い日本語【6】




今日は、『間違えると恥ずかしい日本語500』からです。




☆:×御頭つき→○尾頭つき

お祝いや祭りの膳に出される「オカシラつき」の魚は、尾も頭も切り離さないままの魚だから、「尾頭つき」となる。「御頭つき」では、頭だけの魚になり、間違い。「おかげさまで就職が決まり、御頭つきの鯛でお祝いしました」などと手紙に書いてしまったら、せっかくのお礼状が台無し。恥をかくことになる。




☆:×みっともいい→○みっともない

「みっともない」という言い方はあっても、「みっともいい」とはいわない。「みっともない」は、もとは古語の「見たうもない」からきていて、見苦しくて「見たくもない」ということ。現代語としては「みっともない」で一語の形容詞として使われており、「みっとも」で切って、下の「ない」の代わりに「いい」とするのは、一部辞書では認められているが、基本的にはNG。




☆:×打てなさすぎる→○打てなすぎる

「ない」で終わる語に「すぎる」がつづく場合、形容詞の「ない」には、「情けない」→「情けなさすぎる」、「やる気がない」→「やる気がなさすぎる」といった具合に「さ」が入るため、それと混同しがちだが、「ない」が助動詞のときは「さ」はいらない。「打てない」の場合は助動詞なので、「打てなすぎる」でOK。




☆:×大見栄を切る→○大見得を切る

「見栄」と「見得」。読み方はどちらも「みえ」だが、「見栄」は、見た目の姿を意識して、じっさい以上によくみせようとすることで、「見栄を張る」という。「見得」のほうは、ことさらに自分の力を誇示するような態度、言動をすることで、「見得を切る」という。張るのは「見栄」、切るのは「見得」と覚えておけば、間違いない。




☆:×高見の見物→○高みの見物

第三者の立場から物事の成り行きを傍観することをいう慣用句だが、正しくは「高みの見物」と書く。「高みの見物」は、少し離れた高いところから見下ろすように見物することを表しており、「高み」の「み」は、「重み」「軽み」などの「み」と同じ。見るという意味はない。






※如何でしょうか?私は、今回も出すにあたり、勉強になりました。

『尾頭つき』『大見得を切る』『高みの見物』は、間違っていました。

『みっともない』を分解したら「見苦しくて見たくもない」なんですね!

全く、知りませんでした。“無知の知”です。



Posted by makishing at 05:05│Comments(2)
この記事へのコメント
普段はあまり気にしないで使っていますね・・・
あぁぁ~~ そうなんだと思ってしまいます

「見栄」と「見得」・・・
これも間違いやすく気をつけます。
Posted by 進藤幸男 at 2011年05月01日 07:41
進藤幸男様

訪問、ありがとうございます。確かに、普段はあまり気にしないで使っていますよね。

「見栄」と「見得」も、間違いやすいですね。

今回、私は沢山の学びがありました。

いつも、思います。『生きている限り勉強』ということを。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞一 at 2011年05月01日 16:00
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