2012年02月09日
《悪は必要か》
今日は、松下幸之助さんの“幸之助語録”第16弾です。
《悪は必要か》
「たとえばここに塩がある。これを悪と仮定しよう。ゼンザイを煮て、塩をたくさん入れたら辛くて食えない。これは悪が多すぎる。今度は塩をゼロにするとゼンザイは甘ったるくておいしくない。適量の塩を入れると、つまり適量の悪を入れると、ゼンザイは非常においしくなる」
PHPの世の中になったら、この世から悪人はいなくなりますな、という人がいる。しかし、それは現実の姿ではない。
この世から悪を全部取ってしまったら、塩を入れないゼンザイと同じで調和が取れない。
だから悪は適量に存在せしめなければならない。
現実の人生の姿では、悪がなくなるということはない。ただ、もっとうまいゼンザイを食いたいけれども、悪が多すぎてまずい。そうしたとき、PHPの考え方でゆけば、それをうまいゼンザイにすることができる。
※PHPの根底の意味と、ここに使われた意図は、私は、わかりませんが‘きれい過ぎる水に魚がなじまない’のと、同じ意味だと解釈しました。
Posted by makishing at 00:12│Comments(0)