2012年07月30日

ドイツにおける市民運動の一つ




今日は、とある研修で頂いた資料《ドイツにおける「レホルム運動/生活改善運動」の歴史》を、紹介致します。




ドイツ人は昔から森の民と呼ばれ、森を最も神聖な場所として考えていました。彼等の自然に対する愛着は、今日の都市化された生活にも生かされています。都市の周辺には広々とした緑に覆われた森や牧草地が広がり、ときおり見かける放牧の群れはいかにも牧歌的です。

18世紀から19世紀にかけて起こった「産業革命」以降は、多くの人々は生活の便利さを求め、科学技術の開発に専念し、結果として飛躍的な経済の発展と科学の進歩を成し遂げました。しかし、その反面、工業化にともなう化学物質による環境破壊は大気汚染、地球の温暖化、異常気象、酸性雨など自然や生態系に様々な破壊現象をもたらしました。

一方、生活習慣の変化により化学物質が無原則に使用され、その影響と思われる生活習慣病や環境由来の疾病が急増していました。このような状況を憂慮した人々により、自然発生的に「生活改善/自然回帰」を柱とした市民運動が引き起こされました。これは自然との調和を保ち地球上の全生物が健康で共存できる、未来社会を展望する「自然主義」の哲学でもあります。




▼レホルム運動創世記沿革


1832年:「自然と水を楽しむ会」が誕生し、川の水、地下水、井戸水に含まれるミネラルや微量要素を健康に利用する。

1835年:「水と食養生の会」がドレスデンに誕生し、ドイツで本格的な自然療法が始まった。

1850年:化学合成の医薬品を使用しない自然療法の会が発足、温泉療法や薬草療法など自然治癒力を生かした治療法が奨励された。ドイツ国内に142箇所の治療所が設けられた。

1870年:都市化と並行しアルコール常用者が増加し、その習慣が健康を阻害し、社会の秩序が乱れるようになり、若者たちによる反アルコール運動が始まった。

1890年:アルゴイ地方の哲学者・神学者であったDrセバスチャン・クナイプが、紀元前の医学者ヒポクラテスの自然療法を取り入れ、水の科学的作用を応用し、独自の「水療法」を開発。今日も診療所、サナトリウム、保養地で“自然療法”に利用されている。

1893年:今日の「レホルムハウス」がブッパタールにReformhaus Jungbrunnenとして誕生。

1903年:ベルリンの開業医カール・フィッシャーの提案で、ワンダーフォーゲル運動が組織される。青少年が野山を歩き、遠征する運動が始まり、これに参加する青少年の宿泊所として1909年にユースホステル協会が誕生。

1927年:フランクフルトに「レホルムハウス経営者組合(Refo)」が設立。

1930年:ドイツレホルム経営者協会(VRH)とドイツレホルム製造者協会の協力で(社)ドイツのイホルム協会が誕生。

1932年:「レホルムハウスファッハアカデミー専門学校」が設立。


以上は、ドイツの「ノイホルム協会」のホームページを参考に日本語に抄訳された情報です。






※素晴らしい環境整備の先進国、ドイツです。

“ワンダーフォーゲル部”という部活動や“ユースホステル”という宿泊施設は、ここからの言葉だったのですね。

ドイツに見習うことが、非常に多いと感じた、この資料です。



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