2012年09月08日

“馬”に関する諺



今日は、『ことわざハンドブック』より、馬に関する諺です。






【馬と武士は見かけによらぬ】

意味:どちらも外観ではわからない。堂々タイプの武士が逆に弱かったり、駿馬が案外駄馬だったこともある。出典は史記。




【馬に乗って見よ人には添うて見よ】

意味:物事を進めるには用心ばかりでは先に行けない。馬の良否も乗ってみなければわからないし、人もともに仕事をしたり、暮らしてみねば、本当の良し悪しの判断は難しいとの意。出典は毛吹草。<合縁奇縁><案ずるより生むがやすし>の類語があり、反語には<命あっての物種><念には念を入れよ><石橋を叩いて渡る>がある。




【馬に乗るまで牛に乗れ】

意味:馬の方が乗り物として適しているが、馬がいない時には牛に乗る方がいい。よい方法が無ければ、それに準ずる方法をとれということだが、高い地位につくためには、低い地位から始めよとの意味ももつ。




【馬は馬方】

意味:馬を扱うのは馬方に限る。馴れた者にはそれだけの技術があるから任せた方がいいとの例え。




【馬も買わずに鞍買う】

意味:馬を手に入れてから鞍を買うのが普通だが、馬も買わず先に鞍を買うことで、物事の順序が逆になっていることの例え。




【馬痩せて毛長し】

意味:馬は栄養が悪いと毛だけが長くなったように見える事から、人も貧苦の底にいると知恵が鈍くなること。出典の五燈会元には『人貧して智短く、馬痩せて毛長し』とある。類語は<貧すれば鈍す>。




【馬を鹿】

意味:中国秦の皇帝の前で、超高が鹿をさして馬と言い通したとの故事から、間違った事を権力の名で押し通すことを言う。つまり詭弁をろうして自説を曲げないこと。<鹿をさして馬となす>も同じ。




【馬を相する之を痩に失す】

意味:良馬でも痩せているとそれだけで美点を見落とすし、人も貧しいと才能や人格を見逃すことが多い。<馬と武士は見かけによらぬ>も同じ。






※さあ、今回は如何でしたか?!

馬に関する諺は、とても沢山ありました。

総じて言える感じは、馬を『良い』とか『美しい』とかの象徴にしているふうに、思いました。

そして、他のものと並列させて、ギャップを表現している雰囲気を持ちました。

皆様は、どう思いましたか?



Posted by makishing at 07:42│Comments(2)
この記事へのコメント
えぇぇぇ~~~
「馬」に関する諺だけでもこんなにあるのですね・・・

今回の「ブログ」に出会わなければ知らないことだらけです
便利な時代になり情報に感謝いたします。
ありがとうございました。
Posted by 進藤幸男 at 2012年09月08日 08:31
進藤幸男様

訪問、ありがとうございます。

「馬」に関する諺は、よく知っているのも含めて、本当に沢山ありますね。

これからも、諺シリーズを、お楽しみになさってくださいね。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞一 at 2012年09月09日 05:49
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