2013年06月25日

働かないアリには意義がある


今日は、お世話になっている方からのメルマガより、紹介致します。





【働かないアリには意義がある】



働かないアリには意義がある(長谷川英佑氏:メディアファクトリー新書)
『働き者で知られるアリにわれわれは思わず共感する。
だが、生態を観察すると、働きアリの7割はボーっとしており、
1割は一生働かないことが分かってきた。
しかも、働かないアリがいるからこそ、組織は存続できるという!
これらの事実を発見した生物学者が著す本書は、
アリやハチなどの社会性昆虫に関する最新の研究結果を
人間社会に例えながら、わかりやすく伝えようとする意欲作である。』
(カバーに紹介されている文章の転載)

進化生物学者の長谷川氏のこの著書は、学者なので、部分的に専門的なところは
ありましたが、とても読みやすく、なるほどと思うような実験・研究結果が書かれています。

童話「アリとキリギリス」では、アリさんは、全員働き者のような印象を持っていましたが、
実際のアリの世界では、意外や1割のアリさんは、一生働かない。

一定割合で、働き者とそうでない者が決まっているようですが、では、働かないアリさんの
役割は何かというと、働き者のアリさんが働けなくなった時にその代わりに働く役割がある
とのこと。

一定の割合で働き者とそうでない者が決まっているということは、
全体の数が減れば、働き者、そうでない者も、同じ割合で減るし、
全体の数が増えれば、同じ割合で増えるということ。

人間社会での2:8の法則が、若干割合は違っても自然社会の、それも昆虫の世界でも
同じく適用されているということを興味深く感じながら読んでいました。

また、アリさんの世界では、オスは、生殖活動のほか、あまり使い物にならないようです。
働きアリのほとんどはメスだそうです。
ここでも、オス(男)は肩身の狭いということですね。

アリさんの世界にも個性があり、そのおかげで仕事の総体がまんべんなく回るというところも
人間社会に通じるところ。得意、専門があるようです。
面白いことに、仕事が増えて、全体の仕事が回らなくなってくると、誰からの指示もないのに、
働かないアリも働くようになる。
不思議ですねー

厳しい環境でのコロニーは、ワーカーのアリの寿命を縮めることになり、幼虫の成長による
次の世代のワーカーの補充が間に合わなくなりコロニーは壊滅する。
要するに、アリにも過労死と呼べる現象があるという一例ではないかと。
そして、環境の悪さからみんなが疲れるとその社会(コロニー)は続かないということ。

これ、人間世界における会社の活動にも当てはまるのではないのかなと
ぞっとしながら読んでいました。

アリという小さな世界が、人間社会での縮図になっているようで、いろんな事象が
オーバーラップされます。

ご興味ありましたら、手にとってみられてはと思います。

それにしても、アリの世界のその生態を一生懸命にマーキングをして、研究・分析するという
気の遠くなりそうなことをよくやられたものだと、その挑戦に心からの敬意を表したいと思います。





※とても詳細な“アリ社会の現実”です。

私も普通に、働きアリは、全員働き者だと思っていました。



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