2014年02月08日

お金の魔力


今日は、たまたま立ち寄った銀行に置いてあった信用金庫のフリーペーパー『楽しいわが家』の2月号より【パンドラの匣】(宇宙研究のつれづれに:監修 池内了氏)の《お金の魔力》を一部紹介致します。





イスラエルの託児所で起こった一つの事例を紹介しましょう。

この託児所では親が子どもを迎えにくる時間を予め約束しておくことにしました。ほとんどが約束時間を守るのですが、しばしば遅刻してくる親もいます。

そこで、遅刻者から罰金を取ることにしました。そうすると、遅刻する人が減ると期待したのです。

しかし、罰金を取るようになると、かえって遅刻者が増えるようになってしまいました。そこで罰金を廃止したのですが、遅刻は多いまま変わらなかったそうです。

さて、この変化をどのように考えればいいのでしょうか。

罰金がない場合、親は遅刻することに罪悪感を持ち、なるべく遅刻しないよう努力していたのでしょう。ところが罰金が導入されると、遅刻の時間をお金で買うという一種の取引と考えるようになり、やましさを感じずに遅刻できるようになったため遅刻者が増えるようになったと解釈できます。

罰金を廃止しても元に戻らなかったのは、遅刻の値段がゼロになっただけと受け取るようになったためと考えられそうです。つまり、罰金制度がない間はモラルや規範を守る意識があったのですが、罰金制度によって市場での取引のようになってしまったのです。まさに、お金の魔力としか言いようがありません。





※如何でしょうか?!

やみくもに、罰則をつくったりすると、このようなことになります。

皆様の周りでは、似たようなこと、ありませんか?!



Posted by makishing at 07:00│Comments(0)
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