2015年06月18日

「最優良の時計みたいな人になりたい」


今日は、いつも楽しく拝読させて頂いているメルマガより【僕は最優良の時計みたいな人になりたい】を紹介致します。





【僕は最優良の時計みたいな人になりたい】(パウリッチ・ユウラ氏)


致知出版のメルマガからです。



 僕は最優良の時計みたいな人になりたい──パウリッチ・ユウラ氏


 アメリカのダラスのP・Rという時計会社にユウラという小僧がいた。

 あるとき、会社が誇る最優良の時計を作っている熟練工にユウラは尋ねた。

「それ、どこが良くて最優良の時計というんですか?

「ネジをかけたときとネジのゆるんだときの間にあまり遅い速いの差がないからさ」

「たったそれだけのことですか?」

「まだあるぞ。
 寒さ暑さで、あんまり遅くなったり速くなったりしないからさ」

「それから?」

 ユウラは目を輝かせて聞いた。

「置いた場所によって速くなったり遅くなったりしては駄目だ。
 この3つが申し分ないのが最優良品さ」

 熟練工はそう答えた。
 その晩ユウラは眠らずに考え事をしていた。

 そのうち給料日になった。
 当時の工場では、給料日が来ると多くの工員は口実を設けて夜業を休み、
 遊びに行ったり飲み食いに言った。
 そして、財布が空になると夜業を始める。
 中でも怠け者の工員は、工場長から叱られたときは
 二、三日よく働くが、すぐまた怠け出すという具合だった。

 ところが、ユウラは違った。

「ユウラ、おまえは一晩も夜業を休まないし、怠けない。感心だな」

 工場長がそういって褒めると、

「僕は最優良の時計みたいな人になりたいんです」

 ユウラは張り切って答えた。

 工場では、冬になるとさっぱり仕事の能率が上がらない工員がいた。

 反対に、暑がりで夏はぐずらぐずら働いている工員もいた。

 工場長の機嫌次第でよく働いたり、しょげたりする工員もいたし、
 気が向けばせっせと働き、嫌になるとやたらに横着になる工員もいた。

 しかし、ユウラはムラなく働いていた。
 それを工場長が褒めた。

「ユウラ、おまえは年中ムラなく働くなあ。
 嫌なこともあるだろうに、本当に役に立つぞ、お前は」

 ユウラは、

「僕は、最優良の時計みたいになれりゃ満足です」

 と相変わらず張り切っている。

 工場長はときどき、工員を指名して便所掃除をさせた。

 指名されると、たいていの者は仏頂面で嫌々掃除をする。

 また、新米の小僧と一緒にネジのより分けをさせると
 ブツブツ不平をこぼす古手の工員もいる。

 しかしユウラは何をいいつけても、嫌そうな顔をしないで朗らかにきっちりやる。

 だから工場長はユウラにいった。

「実に気持ちのいい子だ。
 お前がやっていることは、
 お前が始終希望している最優良の時計の三つの要素を持っているぞ。
 俺はほとほと感じ入った。
 さあ、これをお前にあげるから大事にしなさい」

 そして、ユウラが夢に見るほど欲しかった最優良の金時計を与えた。

 それからもユウラはその金時計を肌身離さずもって、
 時計のチクタクチクタクという響きを「この調子で働け、この呼吸で働け」
 と聞いて、たゆまず仕事にいそしんだ。

 後年、このパウリッチ・ユウラという少年は、
 彼が働いていたP・R時計会社の社長になったのである。





※大切にしないといけないことが、よく解る話です。

自分磨き、していきましょう。



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