2016年01月12日

印刷技術の発明が世界に与えた影響とは?


今日は、去年から一緒に仕事の協力をして頂いている、須藤翔平さんが書いておられる『気まぐれコラム』より【印刷技術の発明が世界に与えた影響とは?】を紹介致します。





 今日でこそ、録音、映像、そしてインターネットなどのメディアが当たり前のものとして世に広まっていますが、それらの中でも最初にメディアとして発達したのは「印刷」の技術でした。  特に、1445年頃にドイツ出身の技術者ヨハネス・グーテンベルクが発明した「活版印刷」の技術は、当時のヨーロッパをはじめ世界中に大きな影響を与えます。  大衆メディアとしての「書籍の大量生産」が可能となったのです。  さて、今日において世界でもっとも売れている本とは何かご存知でしょうか。  それはズバリ、聖書です。 2000年の一年間だけでも、推定で6億3300万冊が販売されたという記録もあります。    それまでキリスト教会では、主にラテン語で書かれた聖書を扱っていました。 しかしこのラテン語は大衆的ではなく、勉強した知識人や聖職者にしか読むことのできないものだったのです。 そのため一般の信者たちにとっては神父の話す言葉を信じるしかなく、このことは教会に絶対的な権力を与えてしまう要因
になっていました。  ところが、マルチン・ルターという人物がこのことに対して疑問を抱きます。  当時の腐敗したローマのカトリック教会に対して、「救いは神を信じることによって与えられるのであって、教会によって与えられるものではない」と、当時のカトリック教会の体制を批判します。 そして「聖書を民衆に広く普及させる」という目的のもと、聖書をドイツ語に翻訳。 先の印刷技術によって大量に発行されることで、聖書が一般市民の元へ届けられたのです。  これは信者たちに大きな影響を与え、当時のカトリック協会に対して抗議する人たちが増えていきました。 それはやがて一つの大きな運動へと発展し、宗教改革を引き起こし「プロテスタント」という新たな宗派を生み出すことになったのです。  一個人の思想をも決定してしまう「聖書」という存在。 これを大量に普及させたことによって、印刷技術が世界に与えた影響は計り知れません。    また、この印刷技術は音楽の分野にも大きな貢献を果たします。
 音楽を楽譜として残し、それが大量に印刷されることによって、音楽家は出版社から楽譜の原稿料をもらえるようになり、より広くその作品を届けられるようになりました。  今日ではルネサンス期の三大発明と言われるほど、印刷技術の発明は世界中の文化に大きな影響を与えたのでした。



執筆者  須藤翔平





※印刷技術が、これほど他の分野にも好影響を与えていたのは、今まで知りませんでした。

須藤翔平さん、今回も文章ご提供、ありがとうございました。



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