2016年04月16日

「5年越し」


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【「5年越し」】を紹介致します。金星探査機あかつきの話です。





1.あかつき


2015年12月7日
金星探査機「あかつき」が金星軌道への投入を試みました。

結果が判明したのが12月9日。
翌日の新聞の一面をあかつきの成功が飾ってました。
5年前に一度失敗してからの再挑戦だったところがドラマチックですね。


あかつきについておさらい。
2010年 5月 打ち上げ
2010年12月 金星軌道投入失敗
2011年11月 姿勢制御エンジンの連続噴射テスト
2015年 7月 軌道修正
2015年12月 金星軌道投入

あかつきの設計寿命が4.5年、すでに寿命は過ぎています。
今後どれだけ活躍できるかわかりませんが、
ビーナスの姿にどれだけ迫れるか、期待したいと思います。




2.5年越し


2010年に軌道投入に失敗したのは、メインエンジンの故障。
予定していた減速を行うことができず、金星を追い越してしまった感じです。

追い越しはしましたが、
あかつきは金星と同じような軌道で太陽の周りを回っていたので、
6年後には金星に再び接近することが計算でわかっていました。

そのときに備えて、
・あかつきの使える機器を確認
・「姿勢制御用のエンジンで加速や減速をできそう」という発見があり
・テストで使えることを確認
・ときどきテストを繰り返して、故障がないことを確認
・5年後、姿勢制御用エンジンを減速に使用、結果を確認
※テスト時の加速により、再接近は6年後から5年後に短縮

5年間はざっとこんな感じです。




3.軌道計算とリカバリー


あかつきは
5年後のワンチャンスに賭けてさまざまな準備をした結果、
今回の成功にいたったのでしょう。

その過程は
(1) 現状(あかつき自身、金星との軌道計算など)の把握
(2) 現状の下で目的を達成する方法、課題を解決する方法の検討
(3) 動作するかどうかのテスト
(4) 対策の実行と実行結果の確認、修正行動
こんな感じです。


どんな状況でも、
現状を把握して、できることを最大限に。

シンプルに考えるとそれだけ。

ドラマは案外単純にできている。かも。





※夢のある実話です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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