2016年08月01日

阪神タイガース金本監督に見る「ベテランに仕事を任せる決断力」


今日は、いつも楽しく読ませて頂いている、決断力プロデューサーの高島徹さんのメルマガから【阪神タイガース金本監督に見る「ベテランに仕事を任せる決断力」】を紹介致します。





今年のプロ野球は、選手からコーチ経験無しで監督就任した球団がたくさんありました。

監督とは、選手を動かして成果を挙げることが求められます。
まさに、「部下に仕事を任せる決断」を、日々試合で実践しています。

今日は、阪神タイガースにおける「ベテランへの仕事の任せ方」について考えてみたいと思います。





◇金本監督に見る「ベテランに仕事を任せる決断力」◇


7月24日の試合で、金本監督が鳥谷選手をスタメンから外す決断をしました。

翌日の関西のスポーツ誌は、一面でこのことを伝えています。
「金本ついに決断!鳥谷スタメン外れた」
「鳥スタメン外した」


長いシーズンを通して、主力選手の好不調の波は避けられないものですが、スタメン外しがニュースになるほど、鳥谷選手の不調と阪神の低迷はリンクしています。
選手本人も辛いと思いますが、スタメンという仕事を任せる決断を続けている
監督も辛いものがあります。
自分が代わってやれるものなら・・・と。


鳥谷選手の場合、単にベテランであること、主力選手であることのほかに、連続試合出場という記録を継続中であることが、金本監督の決断をためらわせていました。
これまで重ねた連続フルイニング出場は、歴代4位の667試合。
歴代3位の衣笠選手の記録まで、あと9試合というところで途切れてしまいました。


プロ野球選手である以上、試合に出るだけでなく、結果を残さないといけないのはわかっていても、なかなか上手くいかないもどかしさを抱えながら、仕事を任す方も任される方も、様々なプレッシャーと戦うことになります。


なぜ、彼に仕事を任せるのか?
他に代わりはいないのか?
若手を抜擢した方が、今後にいかせるのではないか?
でも、継続中の記録を途切れさせるのは、本人にもファンにも申し訳ない。
理屈としては 不調が続くベテランに休養を与えてリフレッシュさせ、若手にチャンスを与えるのが好ましいとわかっていても、人気球団であるがゆえに、いろんな人の声が決断を妨げます。


案の定、スポーツ誌には驚いたファンの声がたくさん掲載されていました。
「スタメンを外した方がいいと思っていたけれど、ショックだった」と。


金本監督も選手時代、連続試合出場の記録を継続していました。
2010年4月18日にその記録が途切れた時、当時の真弓監督はメンバー交換の5分前まで金本選手をスタメンから外すことを悩んでいたそうです。
このときは、金本選手から外すことの直訴があったそうですが、それでも悩みが深いのです。


ベテラン選手は、活躍しているうちは仕事を任せて大丈夫なのですが、人間、いつかは力が落ちてきます。
そのときに、誰に仕事を任せることが最適なのか?
監督、管理職、経営者の悩みは尽きません。


「もし、あなたが金本監督の立場だったら、どうしたでしょうか?」


もっと早くにスタメン外しを行ったのか、それともまだ使い続けるのか?
使い続けるとしたら、どんなかたちで仕事を任せるのか。
第三者的な批判はともかく、部下に仕事を任せるときの決断事例として、ちょっと考えてみませんか。


鳥谷選手の連続フルイニング出場は途切れましたが、連続試合出場は継続中です。
この勝利が次につながり、復活へのきっかけになるのか?
今度は、仕事を任された鳥谷選手に着目したいと思います。





※この1週間の阪神タイガースの戦績は、1敗しただけでした。内容も良いものだったと思います。

金本監督の選手起用の仕方には、創意工夫があって、素晴らしいと思います。

これから暫くは、甲子園球場を高校野球の高校球児に空け渡して、ロードに出ます。

これからも、金本知憲監督の選手の使い方から、いろいろと勉強させて頂こうと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。



Posted by makishing at 06:44│Comments(0)
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