2017年03月18日

『先例にとらわれず新しいことに挑戦していく』


今日は、弁護士費用保険のプリベント少額短期保険が配信しているメルマガから、弁護士インタビューとして【『先例にとらわれず新しいことに挑戦していく』】を紹介致します。





【『先例にとらわれず新しいことに挑戦していく』】



◇普段は、どのような仕事を多く手掛けておられるのでしょうか?

中小企業の様々な企業法務(契約書作成・チェック、M&A、労務トラブル、売掛金回収、企業再生など)及び、一般市民の民事事件(借地借家、不動産トラブル、貸金請求、破産)などを手掛けています。

また、地域に根差した法律事務所として、相続・遺言・成年後見などにも力を入れています。

他の事務所との違いということで言えば、国内業務を中心としながらも、渉外案件にも取り組み、中小企業の国際化(海外進出や海外との取引)のサポートも行っているところです。

現在、タイとポーランドの法律事務所と業務提携を行い、3年前からタイ・バンコク市にある法律事務所に、弁護士を常駐させ日系企業の企業法務及び中小企業の海外進出支援を行っています。




◇ぜひ、代理人として珍しい例があれば教えてください。

ちかん冤罪を争った事件で、一審東京地裁で実刑となった事案で、東京高裁で逆転無罪判決を取った事件は、もっとも印象に残っている事件です。

2007年公開の映画、『それでもボクはやってない』の、モデル事件の一つにもなりました。

痴漢は、許されない卑劣な犯罪行為であるが、被害者の供述以外に物的証拠が乏しいケースが多く、中には人違いや勘違いで男性が逮捕・勾留されるケースが相次いでいました。

否認すると被疑者は逮捕・勾留され長期間の身柄拘束を余儀なくされるため、「泣き寝入り」冤罪が社会問題にもなっていました。何件かの冤罪事件に取り組みましたが、裁判所の壁は厚いものでした。

平成18年3月8日に東京高裁で逆転無罪を勝ち取った事件は、いわゆる人違い事案と言われるケースで、被害者供述における被害態様は、実行不可能であることを立証することによって無罪判決を得ることができました(「逆転無罪の事実認定」原田國男著、92ページ以下参照)。

集団訴訟や人権裁判にも取り組んでいます。過去には、東京大気汚染公害訴訟(東京高裁で和解)、社会保険庁国公法違反被告事件(高裁、最高裁で無罪判決)、所沢市保育園育休退園訴訟、現在は、司法修習生給費制廃止違憲訴訟(東京弁護団長)、浪江町津島原発被害原状回復損害賠償請求訴訟(弁護団共同代表)などに取り組んでいます。




◇弁護士の仕事で大切にしていることはありますか?

報酬の多寡に関わらず、依頼者の要求・人生・人権を最大限に守る。

事件解決という狭い枠にとどまらず、依頼者の人生の悩みも夢も含めてバックグランドにある問題を一緒に考え、受け止め、幸せづくりのお手伝いをする。そうした事件解決を心がけています。

特に中小企業の売掛金回収や労使トラブル等の相談は、企業が抱える問題の氷山の一角であって、信頼関係が深まりいろいろな話を聞いていくと、背景にある問題がみえてきます。

その問題がたまたま事件という形で表れたのであって、事件だけを見ていても解決しません。
根本的な解決をして前を向くために、どうしたら力になれるのかを考え提案することを、大事にしています。




◇今後、どのような弁護士でありたいとお考えですか?

時代は、常に変化しています。

すべての仕事に共通することですが、時代と法的ニーズの変化に私たち弁護士は対応していかなければなりません。

弁護士自治や、社会正義の実現と基本的人権の尊重、弁護士倫理など、弁護士としての重い公益的役割を果たしながら、先例にとらわれずに新しいことに挑戦していく弁護士でありたいと考えています。

高齢化社会への対応や中小企業支援、国際化への対応などは、このような変化に対して当事務所が先見的に取り組んでいる分野です。





※この弁護士は、弁護士を志される前はプロ雀士を目指されていた、異色の弁護士です。

2007年に公開された日本映画、「それでもボクはやっていない」という作品のモデル事件として、ちかん冤罪の逆転無罪判決を取った事件に取り組まれた弁護士であったことに驚きました。

「裁判官により判決が異なることは不公平」という考え方があることから、満足の得られる結果を目指して挑戦を続け、「逆転無罪判決」という結果を創出していく姿は、正に「挑戦」される弁護士ですね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。



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