2017年04月20日
1970年代に考えられたアイデア
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【1970年代に考えられたアイデア】を紹介致します。
【1970年代に考えられたアイデア】
日本では、1930年(昭和5年)に第1号の冷蔵庫が販売されました。
その後、冷蔵庫が各家庭に一台の時代を迎えたのは、約40年後の1970年代でした。
この頃、各メーカーは他社製品との差別化をするため、冷水機付きの冷蔵庫が考案されて発売されました。
冷蔵庫の外側に冷水機が装着され、コップを押し付けると自動で水が出てくるという優れものです。
扉を空けることなく、冷たい水が飲めるので、冷蔵庫内部の冷気が逃げてしまうことも防げます。
エアコンがまだ普及していない、当時では有難い機能だったようですが、エアコンの普及に伴い、冷水機付き冷蔵庫は無くなっていきました。
ところが現在、この冷水機付き冷蔵庫が、アフリカで、よく売れています。
アフリカは、暑さの厳しい地域が多く、「一刻も早く冷たい水が飲みたい!」というニーズが元々ありました。
そして、水道管と接続する仕組みの冷水機付き冷蔵庫は、従来、既にありましたが、アフリカは、水道の水質が良い地域ばかりではありません。
飲料水のボトルを買ってきて家で飲む人も多いとのこと。
そこで、日立アプライアンスでは水道管との接続が不要のタンク式の冷水機付き冷蔵庫をアフリカで発売。
衛生的な水を手軽の飲めることが評判となり、従来品よりも2〜3割高いにもかかわらず、日立の冷蔵庫は売りが伸び続けています。
家電の消費市場も拡大中のアフリカでは、冷蔵庫だけでなく、従来の日本製品で考えられた他のアイデアも、再び日の目を見るものがあるかもしれませんね。
※日立製作所グループが、なぜ同業他社の苦戦を尻目に順調なのかが、この事例を観ても、よくわかります。
最近、事ある毎にお伝えしているのは『世の中に存在している商品やサービスが、一定数以上の利用をされているのなら、それを‘売れない形’にしているのは、売る側自身の、方法とやり方の問題』という内容です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
Posted by makishing at 08:32│Comments(0)