2017年10月16日

AIとコミュニケーションを取る方法


今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【AIとコミュニケーションを取る方法】を紹介致します。






昨今、驚異的な進化を遂げている人工知能について関心が高まるとともに、それを脅威と捉える人が増えていると感じます。 人工知能についての脅威は、様々なところで議論されているのですが、 その一方で2005年に未来学者レイ・カーツワイルが発明したシンギュラリティ(技術的特異点)という言葉を口にする人も、同時に増えていると言われています。

人工知能の発達を脅威と思いネガティブに捉える人がいる一方で、シンギュラリティといわれるキーワードから変化に期待するポジティブな感情を抱く人たちもいます。

前者は「人間が機械にとって変わられる」「AIに人が支配されてしまう」「人間の仕事が機械に奪われる」 と恐れを抱くのですが、レイ・カーツワイルはこのような未来が現実になる可能性は低いと考えているようです。

彼は、気をつけるべきポイントがあるにしても、そこを押さえておけば人間と機械による新しい形の協働は可能であり、必要以上に機械の台頭を恐れる必要はないとしています。 そして、多種多様な人工知能同士が連動することで今までにない高性能なAIが出現する。 このようなSF映画並みの近未来の社会が訪れるとした俯瞰的な見方をしています。


●道具が機械に進化し、やがて知能を獲得した

ここで、人類の進化の歴史に沿って登場してきた道具や機械の進化について、考えてみたいと思うのですが、、、 レイ・カーツワイルの提唱する独自の進化論はまず、石器時代に始まる原始的な道具からその考察が始まっています。 もともと道具というものは、人間の身体的能力を補助したりある能力を拡張したり、強化するといった性質がありました。 ですから、基本的には人間の身体を使うことが前提であり人間の身体なしには機能しないことがその特徴でした。

ところが、道具が機械へ進化することで動力を得て自ら動き、人間による指示命令操作を必要とはするものの 一定の条件下でのオートメーションなどが可能となり、そこに人の介在する必要性が薄れてきたと言えるでしょう。

さらに、この機械が「自動機械」へと進化すると機械同士の連携までもが可能となりました。 こうなるなと人間の操作を全く必要としない完全なオートメーションが可能となり、 そこに人工知能が搭載されることで機械はインテリジェンス(知能)を持つこととなるのです。

自ら自律し、自分で収集したデータをもとに機械の手による創造が行われ、映画のターミネーターさながらの世界が 訪れる可能性も否定できないところまで、機械が進化すると言えるでしょう。 そして、知能持った機械が人間のコントロールを受け付けず暴走すれば、人類の排除を決定したAIよって核戦争が引き起こされる可能性も否定することができません。


●人口知能の暴走を防ぐ2つの手段

しかし、レイ・カーツワイルはこれを防ぐには2つの条件があるとしています。 その条件とは、、、 「機械と人間の間に信頼を築くこと」「異常があったときに機械が人間に知らせてくれること」 この2つです。

けれどもここで「人間と機械との間に信頼関係を築き正しさを共有することなどできるのだろうか?」という 当たり前の疑問が頭をよぎるのですが、カーツワイル自身はこれを可能だとしています。

彼は、機械と人間の関係を、人間同士の関係に当てはめてみれば、おのずとその答えが出てくると考えているのですが、 人間はお互いに何が正しいかを共有することで相互コミュニケーションを図り、文化的な社会を築いてきました。 もちろん、コミュニケーションを成立させる正しさは地域や民族、国家、宗教、コミュニティによって異なりますが、 決定的な対立を防ぐには「共通した正しさ」を基にした規律や道徳が必要不可欠であり、これが私たちの社会を構成している根幹にあるのは間違いないことだと思います。

実は、機械と人間の間に正しさを共有するのは人間同士よりも容易なことであり、 機械に初期的なプログラムを施したり、後から学習させることを行えば良いだけの話であるとカーツワイルは結論しています。 そして、この教育を怠ると人間は常に機械の反乱に怯えことになるでしょう。

ですから、2つの条件を満たしてこそ人間は機械を信頼し機械は人間を信頼し、 そして人間の信頼を得たAI同士が互いにコミニケーションを取り、必要に応じて自らのコピーさえも作り出していくかもしれません。

カーツワイルの結論は、人間は人工知能をコミュニティの一員とみなし必要以上に恐れない、とすることであり、人間も機械も1つの独立した人格として尊重することだとしています。 そして、これは人間同士にでも当てはまることであり人と人との関係、人と機械の関係も互いの尊重と尊敬なしでは 成り立たないのは、変わらないと事実であると思います。





※論文のような、素晴らしい長文です。

『AIの台頭』を、必要以上に恐れおののくことはないと、言うことですね。

そもそも、人間が創ったモノですから。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。



Posted by makishing at 08:02│Comments(0)
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