2018年08月25日

キッコーマン社長「しょうゆトップに甘んじない」


今日は、読売新聞7月31日経済欄より【キッコーマン社長「しょうゆトップに甘んじない」】を、要約して紹介致します。





キッコーマン社長
堀切功章氏(66)


私が中1の時、兄が心不全で急逝し、大学2年で父も亡くなり、「私が堀切家の後を継がなくてはいけない」という意識を持ちました。

入社後、貴重な経験は、4年目で赴任した大阪での営業です。人情味あふれる土地柄で、商売がしやすかった。

新商品売り込みで営業車で酒屋さん回りで、サラリーマン世帯の地域で給料日が近くないと置いてくれないが、下町の酒屋さんが「それなら置いていけよ」。とても懐が深い。

1995年に「つゆ」「たれ」に進出する時、商品企画開発責任者に任命されたが、納入先のつゆ・たれメーカーには「本格的にやるなら、キッコーマンとの取引やめる」と言われました。社内の営業も大反対です。

工場に、つゆを作るノウハウはなく、しょうゆで何十種類をききわけるプロも、つゆでは経験がないのです。

温度の調節等、生産ラインに張り付き工程を見直して、苦戦の連続の中、つゆは順調に伸び、97年発売の焼き肉のたれで、巨人の松井秀喜さんをCM起用し、話題を集めました。

そこで学んだ挑戦する事の大切さから「しょうゆでトップ」という地位に安住した保守的な会社を変える契機になった経験が、今の新商品づくりの基礎になっています。

私は社内で「何もしないでいる人より、失敗しても挑戦する人の方を評価する」と言っています。

しょうゆに、まだまだイノベーションの可能性はある。伝統を守るためにも、挑戦を続けていきたいと思っています。





※読んで頂いて、如何でしたでしょうか!?

一つだけのアイテムや、数少ないメイン取引先だけに‘安住した保守的姿勢’を打破する、強さを教わりました。

従業員さんを雇用している、実績を出し続けておられる経営者さんは、このような挑戦を繰り返して、命懸けで、様々な事を守り育てているのですね。



Posted by makishing at 07:50│Comments(2)
この記事へのコメント
LIXIL(リクシル)の社長も同じことをおっしゃっていました。(8月23日放送カンブリア宮殿)
Posted by クラケント at 2018年08月25日 08:20
クラケント様

訪問、ありがとうございます。

LIXIL(リクシル)の社長も、おっしゃっておられたのですね!

沢山の従業員さんを雇用しておられる方々は、常に前へと前進されておられます。

目指していきたいと、思います。

ありがとうございました。
Posted by 牧野眞ー at 2018年08月25日 16:24
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