2009年02月24日

《昨日のアカデミー賞》に学ぶ


昨日の、日本時間で午前10時半頃、第81回の米アカデミー賞の受賞式が、ありましたね。

外国語映画賞に、『おくりびと』、短編アニメーション賞に『つみきのいえ』が受賞され、ダブル受賞となりましたね。

『おくりびと』は、俳優で、元アイドル歌手の、本木雅弘さんが主演の映画でしたが、この映画、どのような経緯で製作となり、配給されたかも、皆様よくご存知かもしれません。

実は、主演の本木雅弘さんが、葬儀屋さんの納棺師の原作を10数年前に読み、その繊細さと日本文化、そしてヒューマニズムとユーモアの内容に感動し、惚れ込んだ為、現在の事務所の社長に、これを映画にして欲しい旨、お願いしたそうですが、断わられたそうです。

歳月だけが流れていきましたが、諦め切れない本木さんは再度一念発起し、映画を創ってくれないかと、頼んだ所、『そこまで言うなら‥』のノリで製作され、一般公開となりました。

ところが、昨日の時点で272万人の動員、32億円の興業収入となっています。

受賞時の滝田監督は、映画の神様が降りてきたと、おっしゃって、満面の笑みでいっぱいでした。

この原作は、元々納棺師だった青木新門さんの『納棺夫日記』と言う作品を、本木さんが読んだ事がきっかけですが、青木新門さんも、まさか10数年前に自分が書いた原作が、このような事になるとは思っていなかったでしょう。

『つみきのいえ』は加藤監督が、作りました。9ヶ月かけて製作しました。短編では快挙だそうです。



今までと違うのは、ハリウッド映画が、異変が起きてきた海外に目を向けるようになった事が、今回のダブル受賞と言う‘善循環’を生んだのだと思います。

そして、特筆すべきは、10数年前から、“想いを捨てず思い続け諦めなかった”本木雅弘さんがもたらした快挙だと思います。

とても、勉強させて頂きました。



Posted by makishing at 06:28│Comments(4)
この記事へのコメント
お世話になります。

ダブル受賞素晴らしいですね!

「つみきのいえ」の加藤久二生さんの「ありがとう」にあふれた受賞スピーチが感動的で心暖まりました。

ぜひ観たいと思います。

有り難うございました。
Posted by 徳永 光之 at 2009年02月24日 08:29
徳永光之様

訪問、有り難う御座居ます。

「つみきのいえ」の作品も、苦労して出来上がった作品だそうですね。

2つの作品共、受賞した方々の晴々とした姿をお見受けすると、いずれの方々も達成感がみなぎっています。

我々の仕事や生活においても、達成感が感じれるような、充実したものにしたいですね。

有り難う御座居ました。
Posted by 牧野眞一 at 2009年02月24日 08:39
「おくりびと」は上映と同時に鑑賞しましたよ。父や母が亡くなったときに、とて白装束を着けていただくまで、とても優しく、丁寧に扱っていただき、まるで今にも起き上がってくるかのように、旅立つ身支度をしていただきました。皆さんも是非映画観て下さいね。感動一杯、涙一杯ですよ!
Posted by 杉山 久美子 at 2009年02月24日 13:48
杉山久美子様

訪問、有り難う御座居ます。「おくりびと」鑑賞なさったのですね。とても丁寧に、旅立つ身支度をして頂けるのですね。日本古来の素晴らしい風習ですね。

最近は、人間の生死をテーマにしたものが、積極的に取り入れられていますね。

現在の時勢が、そうさせているのでしょう。

本木雅弘さんも、賞を取る為に頑張って来たのではない所が、又素晴らしく、美しいと思います。

それは、映画が出来た時に原作者の青木新門さんの所に行き、どうしても原作者名を入れたい、と懇願したと言う話を聞いて(原作者名を出さない約束だったそうです)、又感動しました。

有り難う御座居ました。
Posted by 牧野眞一 at 2009年02月24日 14:13
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