2009年03月02日

諺(ことわざ)について



ある、ことわざ(諺)辞典の巻頭に、諺についての説明文があり、良かったので、御紹介致します。




ことわざ(諺)は、古い時代から人間生活の中で自然に発生し、そのまま習慣的に使われてきた、軽快でウィットに富む知恵のかたまりであると言える。

その内容は、人を批判する攻撃的なもの、伝承された知恵を簡明にまとめた経験的なもの、そして笑いの技巧を盛り込んだ遊戯的なものに大別されるが、いずれも短く要を得たまとめ方で、私達の祖先が現代に残した、貴重な文化的遺産の一つとも言う事が出来よう。

こうした短句で、しかも風刺、教訓に富む寸言は、誰が作り、誰が言いはじめたものであるかは、全く定かではないけれど、中には中国伝来の書からの引用もあり、又古典的日本の書物の中から取り出されたものも数多くあって、その発生源は多様でもある。

いずれにしても、長い経験、体験の中から生まれたことわざは、以来、親から子へ、子から孫へと受けつがれて現代に生きているわけだが、その一句一句には喜びあり、楽しみあり、怒りありで、どの言葉も人間の本性に根本を持つもので、味わえば益々深みのある人生訓である他、処生訓でもあって、一つも無駄の無い所は誠に妙味あるものと言えるだろう。

言葉は古く、近代的感覚からずれる所もあるが、しかし、古さの故に一言短句には微妙な特色もあって、これを現代に置き換えてみても、最近流行の冗句などと比較して全然遜色のない格調はあるし、これを単なる死語として捨て去るのは、惜しみても余りあるだろう。




昔から語り継がれたことわざ(諺)は、『いつ、誰が、どこから』が、不明だったのですね!これを書かせて頂くにあたり、勉強になりました。
  


Posted by makishing at 06:07Comments(6)